今回は、悩みを頭から取り出してみる、という事をしてみましょう!といった内容です。私達の悩みの特徴をまず知っていただいた後に、その対処についても記事にしていこうと思っています。その大きな悩みを切り崩すための有効な方法のひとつです。
では、早速いきましょう!
悩みはしつこく、そして強い
私達の頭の中には沢山の考えがありますよね。
例えば
人間関係について
お金について
健康について
仕事について
などです。
どれも大切でどれも切り離す事のできない私達を形成する記憶達です。
そしてそのどれもが大切であるが故に、大きな一括りの「感情を伴う」問題として、しばしば頭の中で取り扱いますよね。
例えば、
「最近は仕事が上手くいっていなくて嫌な気持ちだし、人間関係もいまいち。お金もあんまりない上に、肩こりも酷い。なんだか面白くない。そう考えると最近は気疲れが凄くて、やってらんないなぁ。」
と、こう考える事ってありませんか?
まったく、悩みという奴はしつこくて強くて、そしててごわいものです。
確かにてごわくて、考えるだけでも嫌になります。
ですが、
この時の私達は、本来は様々なカテゴリーで分かれているはずの色んな考えをまるで同じような問題として、頭の中でごちゃ混ぜにして、結果とんでもなく強い「悩み」としてしまっています。
これをどうにか解消していこう、というのが、今回のお話です。
さて、早速本題に行きたいと思うのですが、その前に、こんな多くの問題を「悩み」として持っている私達の頭の中の話を、先ずはもう少し掘り下げていこうと思っています。
思考はくっつきあう
さて、最初に沢山の問題によって、「悩み」になっている状態の私達の頭の中について少しだけみていきます。
先ずは以下の内容を始めに知っておくと、これからの話がすんなり読めるのでは無いかと思います。
私達の脳は超高性能です。頭の中だけで沢山の事を想像したり、考えたりできますよね。
目の前で起きたことも「それはこうだ。」と自分の意見として纏める事も脳の中だけで、わりかしできてしまいます。
そんな超高性能な脳を私達は持ちえていますが、
実際はそんなに容量が多くないんです。
また、
思考というものは「他の思考と非常にくっつきやすい」んです。
「悩み」という思考も、他の「悩み」とくっつきやすいので、
結果として、仕事も人間関係もお金も健康も、その悩み同士で良くくっつきあいます。
この時、それが大きな「悩み」になっているのは、全部がくっつきあって、一つの大きな「嫌な塊」になっているからです。
更にはそれだけでは終わりません。新たに外側から来る、「5感による経験」に対しても、これまた良くくっつきたがります。
例えば
大きな悩みとして「嫌な塊」を頭の中で作り上げてしまい、悩みが多い状態になると、偶然見かけたテレビもなんとなく不快だし、誰かの発言も「そんな良い方しなくても」だったり「何か裏があるんじゃないか?」だったりと考えてしまいやすくなります。
新しい経験である「見たり聞いたり触ったり」などは、再び「嫌な塊」とくっついて、どんどんと大きくなります。
そうして
どんどんと大きくなった「嫌な塊」は私達の頭の中の容量を沢山使ってしまいます。また、長期に渡ってストレスを感じるよう状態は、その容量自体を少しずつ小さくしてしまいます。
こうなってくると私達の頭の中の容量はあんまり多くないので、それに対処するためには、ほんのちょっとの隙間を使わなければなりません。
その結果、ほんのちょっとの隙間しか使えていないので、これが中々に上手くいきません。
言ってしまえば、頭パンパンがこの状態です。
つまりは
「くっつきやすい思考同士がどんどんくっついていって、あんまり多くない私達の脳の容量を占有していき、考えたくても考える事ができないという、頭パンパン状態を作り出す。」
という事です。
ここまで読んでいただいた方には、その対処もなんとなくお察しいただけているかも知れませんが、要は「頭パンパン」を生み出しているその大きな悩みである「嫌な塊」を、一旦カテゴライズ(分類)して小さくしていくことが大切です。
これだけでは、頭パンパンに変わりありませんので、
更に今回は小さくするだけでは無く、同時に「頭から取り出して」行こうと思っています。
ここからが本題です。
今回最も言いたかった事は
「外側で一旦整理しよう」という事です。
外に出す、分類する
例えば
私達は、誰かに話す事でその気持ちが安らぐという事が心理学でもよく言われています。
実際に沢山の研究でもいわれていますが、そうでなくとも私達の実体験として「話したらなんだかスッキリしたよ。」なんて事があると思います。
そう、たとえその問題が解決していなくともです。
では、どうして解決もしていないのに気持ちが晴れるかというと、
私個人の考察で恐縮ですが、
その問題について話す事で、
「ごちゃ混ぜで大きな嫌な塊だったその悩みを、一旦会話という形で頭の中から取り出す事で、塊だったそれを小さくできた(より分類できた)から。」だと思っています。
脳のしたいことの中に「記憶を整理したい」というものがあります。
大きな「嫌な塊」として悩みが頭の中にある時、私達は必死に考えてはいるけれど、隙間で考えているので纏める事ができません。
大きな「嫌な塊」が悩みとして、私達のちょっとの隙間で考えたことを押しつぶしてきます。
しかし誰かに話すという事は、この「記憶の整理」に関して一役買ってくれているんです。
どういう事かというと
人に話すという形で誰か聞いてもらう時って、基本的には「ごちゃ混ぜだったものを分類しない事には続きが話せない」んです。
例えば
「もう全部嫌なんです。」という、非常に落ち込んでいる状態は「ごちゃ混ぜ」の状態ですが、相手から「なにがあったんだい?」と聞かれた時、私達はカテゴライズ(分類)をしない事にはその先を話す事ができません。
そこから更に、「実は○○があってさ…。」と話し始めた結果、どなたでもご経験があるとは思いますが、「聞いてもらって気持ちが楽になる」という状態になっていくかと思います。
再び言いますが、解決していないのにです。
これから分かる事は、どうやら私達は「嫌な塊を外に出すために、分類する」と気持ちが安らぐようで、それで脳の「記憶の整理」が出来る事も、やっぱり心地よく感じます。
ですがそうはいっても、本当に悩んでしまった時ほど人に言いにくいものはありません。
私自身が悩んでいた時がそうだったんですが、当時抱えていた素直な気持ちとしてあったものは、誰かも自分も信じられない、という状態です。
「実は誰も信じられなくなったんです。」なんて間違っても人に言えなかったんです。
しかし、要は「外に出すために、分類する」ことが出来ればいいんです。必ずしも相手は必要ないんです。
つまりは、これを「1人で出来てしまえば」、誰にも迷惑を掛けることなく、更には言っちゃいけない事も外に出す事が出来ちゃうんです。
そんな夢のような方法が、誰でも出来る方法が、あるんです。
それが、
「紙に書きなぐる」と言うことです。こんな単純な方法で、それも独力で脳内を整理できるんです。
紙に書きなぐる、スマホのメモに打ち込みまくる
「紙に書きなぐる」と言うと、「そんな事でどうにかなるはずない。」と思う方がいらっしゃるかと思います。私自身もやってみるまでは半信半疑でした。というより、ほとんど信じていませんでした。
ですが、信じる信じないではなくて、実際に心理学的な研究によって、素直な気持ちを書くことで確かな効果がある事が分かっています。
実際びっくりするほどの効果があります。
さてでは、具体的に「紙に書きなぐる」ってどうしたら良いんでしょう?という所が気になると思いますが、これはとっても簡単です。誰でも出来るくらいに簡単だから良いんです。
紙に書きなぐる時に、どうするかというと
「気持ちをそのまま、紙に箇条書きする」
とりあえずは、これだけです。
ここでの目的は「ごちゃ混ぜだった嫌な塊を分類して、外に出す」ことです。
基本的には箇条書きにして
「・○○という事があったから、イライラする」
「・△△が気になって、不安を感じる」
「・□□といわれて、悲しかった。」
といった具合に、ありとあらゆる嫌な感情と、それを引き起こしているであろう事柄をとにかく書きなぐっていきます。
誰も見ていません。好きなだけ書き放題です。
この時点で、大きな1つの悩みを1つ1つの悩みとして「外に出す事で、分類する」ことが出来ます。更には、私達の頭は、今考えている事もあんまり覚えておく事ができません。しかし、紙に書けばそれはずっと残ってくれて、何より目で「見る」事ができます。
自分の思いを外に出す事で、目で「見て」整理できる。
また、頭で考え続けなくても紙が覚えておいてくれる。それも大きな1つとしてではなくて、ある程度細かく分類した状態で、です。
これが「紙に書きなぐる」最大のメリットかなと思います。
私自身は書き出している途中段階で気持ちが落ち着いていく事を感じたものですが、皆さんはどうでしょう?
悩みを大きな1つとして向き合おうとすると、どうしてもあまりに大きくて、対処が難しいものです。それにひとつひとつの向き合い方は、1つずつ違うものなんです。
ですが、こうして外に出してあげると、もしかしたら小さいものはそれだけで「まあいっか」となるかもしれません。
また、これは何も紙じゃなくても、スマホのメモでも、PCを使うのでも良いと思います。でも個人的には紙の方が、思いのたけをぶちまけられる感じがとても好きです。笑
今回は「紙に書きなぐる」事がどうして効果があるのかについて纏めましたが、次回はもっと掘り下げていきます。
分類できて、外に出せた今なら、それに対するアプローチも可能になっていきます。
という事で次回は
「外に出すために、分類した」その問題を、更に対処していきます。
今日のあなたの一日が「悩みを頭から取り出して、目で見る」一日である事を願って。
読んでいただきありがとうございます!!