今を生きるということ~アドラー心理学「目的論」~

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生き方

今回は大きな悩みを抱える人に様々な方がおっしゃっている「今を生きる」とは、どういうことなのかを「アドラー」の見方から、ご紹介します。


今現在、過去や未来、今の悩みに苦しんでいる方に読んでいただけたらと思っています。
悩みを抱えていらっしゃる方にはアドラー心理学の「目的論」を知っていただくと幸せに近づくと考えています。

では、早速いきましょう!

悩みはどのようにしたら消えるのか?


毎日、漠然とした不安や悩みに駆られ「自分は駄目だ」「こうだったらいいのに」

悩み続けるのはとてもつらい事だと思います。しかし、「今を生きる」とは何かを知り、行動する事ができれば次第にこの悩みは小さくなっていきます。今回の記事が少しでも思い立つきっかけになればと願っています。

まずは、ほとんど人の考え方である「原因論」アドラー心理学の「目的論」を理解してもらうといいと思います。私の人生はこの考え方によって本当に楽しいものとなり、身近に幸せが沢山あることに気付けたんです。今となっては沢山の学問を参考にしながら、横断的に様々な考え方を取り入れてはいますが、私にとっては、アドラー心理学が始まりでした。そしてそうだったことは本当に幸運だったと、いつになっても思える位には「人生の転換」を与えてくれた考え方です。当時の私にとって、この考え方はかなり厳しいものだと感じました。しかしその一方では、その厳しさの中に優しさも、確かに感じるような考え方です。優しさゆえの厳しさが、今回の話となります。

アドラー心理学の「原因論」と「目的論」について

「原因論」とは?

では、まずは多くの人の考え方である「原因論」とはどういうものなのか?についてですが、

例えば
今とても暗い性格について悩んでいる人がいます。過去の辛い経験があったせいで、誰とも上手く会話ができない。
こうなってしまったのは全て過去の経験や後悔が「原因」だと。多くの人はこう考え、苦しんでしまいます。これが「原因論」です。確かに辛い経験があれば、誰だって辛くなってしまうものですね。

しかし、アドラー心理学ではこれを強く否定します
ここからは少し厳しいお話になります。厳しいですが、優しくもある話です。

「目的論」とは?

では、アドラー心理学の「目的論」とはどのような考え方なのか見ていきます。
「目的論」では、暗い性格で、誰とも上手く会話が出来ないのは、過去を「今」の出来ない言い訳にして、踏み出せない事の理由としてしまっている、過去に生きるための「目的」にしてしまっている、という考え方です。

これだけ見ると弱いことがまるで「悪」のような印象を受けてしまいますが、アドラー心理学はここでは終わりません。
私達は過去について悩んでいるのは「今、ここ」です。
「今、ここ」で悩んでいるのであれば、変わりたいと決心すれば、「これからどうするか」を考え、いつからでも変わることが出来るとアドラーさんは言っています。

暗い性格だった今までも、沢山我慢をし続けた今までも、ひどく落ち込んでしまった今までも受け入れ、「今、ここ」からを出来ることを「目的」として、決意し、動き出す。

「今、ここ」で、過去を受け入れ、そして「赦す」ということ。

自分の弱さを受け入れて、考え方を変えるために行動する。これが「目的論」の大切な考え方です。「今まで」は変えることが出来ませんが、「今から」は変えることが出来る。その変えることのできることを変えられるように、出来ることから少しずつ取り組んでいく。「今から変えることが出来る様な事柄を目的とする。」これがアドラーの言う「目的論」です。

私たちは完璧でなくても、強くなくても良い


自分の弱さや嫌な部分を受け入れるのは、最初は怖くて勇気が必要です。

しかし、弱くても何の問題もありません。完璧な人など何処にも存在しないんです。
誰しも弱い自分を持っています。
弱い自分を持ちながらも、強く見える人はどうしているのか?というと、
「こんなんじゃいけない!」と弱さと「闘う」のではなく、
「これが私」と弱さを「受け入れ、赦す」事をしているんです。

弱い部分と「闘う」と辛くなり、「受け入れる」と楽になるという
そこにこそ大きな違いがあるんです。

最近になって思うのは、いわゆる「強い人」は、「弱いところを自分で受け止めきっているなぁ」と言うことです。特に気負うことなく素朴にしていて、気兼ねなく話せる。そんな人なのだと思います。

「今を生きる」ということ


幸せを感じている人には共通点は、自分の弱い所を受け入れて「今」を生きているんです。

多くの人が「今を生きろ」と言っているのには、「今」から考え、行動し続ける事が、「出来る事」であると気付いたからです。

私達は皆「今を生きる」ことが出来ます。
立場や生い立ちに違いがあっても「今」を生きるということに関しては、皆対等です。誰のものでも無く、あなただけのものです。

悩みを受け入れ、これからどうするかを考える
もし私達が、「こうだったらいいのに」と思うのであれば、依然として過去に囚われ、過去を言い訳にしてしまっています。

私自身も、プライドが高く、傷つきやすく、それでいて八方美人であるにもかかわらず、根が暗い性格になったのは、今までの仕事の環境のせいにしていました。当時は、生きている事が辛くて仕方がありませんでした。
しかし、アドラー心理学に出会い、このままずっと苦しむくらいなら「受け入れてみよう」「じゃあ、これから自分には何ができるだろう?」と思えたのです。

与えられた境遇に文句を言うのをやめ、与えられた境遇の中で自分に何が出来るか考え始めました。
私自身はまだまだですが、「今」、私はとても幸せを実感しています。本当に行動し始めてよかったと感じています。

驚く事に
少しずつではありましたが、
プライドが高い事を受け入れた結果、プライドが高くなくなり
傷つきやすさは、以前ほどでもなく、他者の意見を聞けるようになり
八方美人は、本心からの優しさや思いやりに変わり
会話も弾むようになりました。

今思えば、自分自身の心の「そうじゃない!」と闘っていたんだなぁと実感しています。

私達は「今」から始める事ができる
過去が不幸であったとしても、今が不幸でなければならない理由はありません。あなたは「今」から幸せを感じる事ができます。
私達は「今」から受け入れていく事ができます。

今を生きる先にあるもの

大きな失敗をした事に悩み続けるのではなく、ひとしきり悩みを自分の中ではき出し尽くした後に、
じゃあ、これから自分には何が出来るんだろう?」と考えていく事が大切です。

大きな壁にくじけそうな時、私はいつも自問していました。

そうして私達自身で何歩か踏みだした後、振り返ってみると「あぁ、あの時はあんな事考えてたなぁ」くらいに感じる様になります。さらには、「もうこんなところまで来ていたか」と自分でもびっくりするくらいの感覚を味わえます。今を生きた先に、次第に悩みは無くなっていきます。

最初は危なっかしく、ですが次第に着実に。

「これが私」と受け入れた後に「これからの私」が待っています
必ず、待ってくれています。

愛されるのを待つのではなく、愛すると幸せです。
誰かの行動を期待するのではなく、自分から行動すると幸せです。

今日のあなたの一日が幸せになる一歩である事を願って。
読んでいただきありがとうございます!

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