不安の仕組みの理解とその対処

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感情

こんにちは!幸せマンです。
今回は私たちの不安を抱く仕組みを脳科学から理解すると共に、不安の対処方法をご紹介したいと思っています。
漠然とした不安を抱えていらっしゃる方も、そうでない人も対処法を知っておくとこれからずっと楽になります。

では、早速いきましょう!

不安はどこからやってくる?


脳の一部に「扁桃体(へんとうたい)」というものがあります。
この扁桃体の興奮によって、人間は不安を感じます。扁桃体は進化して人間になるずっと前の私たちの祖先からある歴史の古い脳であるため「原始脳」とも呼ばれています。(今現在は、あまり原始脳とは呼ばないことも増えてきました。)この扁桃体は、いろんな感情を担いますが、ここではいち早く危険を察知するための機能に注目します


扁桃体による不安をそのままにする、もしくは考えすぎて不安を煽ってしまうとストレスを生み、そのストレスがまた扁桃体を興奮させ、より大きな不安になってしまいます。

また、この反応が「いち早く」であるため、しばしば「勘違い」も起こしてしまいます。

例えば、物陰から何かがいるような音がした。のような場合、とりあえずそちらへと意識が向くように扁桃体は危険信号を発します。呼吸と心拍は早くなり、それが危険かどうかは分からないけど、とにかく逃げる準備と場合によっては戦う準備をするために、身体が先に、反応するんです。

この勘違いについては今回はこのくらいにして、私達が確実に不安を感じてしまう事についてもう少し見ていきます。

さて、私達が不安を感じたことが、やっぱり自分自身にとっては「確実に不安」である場合に、扁桃体は、
扁桃体の興奮「キケンダ!!」→不安→ストレス→扁桃体の興奮「マダマダキケンダ!!」・・・

と悪循環を繰り返し次第に大きくなっていきます。

このストレスが厄介で、長時間さらされると記憶力の低下や感情の制御などが出来なくなったりします。実際に記憶を担う「海馬」や、感情や集中力などさまざまな事を担う「前頭葉が小さくなってしまう」事が分かっています。

でも、安心してください。「小さくなる」という事は「大きくもなる」ということです。
私自身、約3年間仕事のストレスに悩んだ結果、物忘れが酷くなり、すぐにカッとなってしまう時期が続きましたが、これから説明する事をその都度実施した結果、約2ヶ月程度で大きな変化が自分の中に起き、その後も少しずつ楽になっていきました。その変化の中で、確かに紆余曲折ありました(気持ちが落ち込みそうになることも実際ありました)が、今現在では、そんなことも無くなっています。記憶力は昔よりはるかに向上し、なによりいつも笑顔で穏やかな気持ちでいられています。

ありがたいことに脳は年齢に関係なく「いつからでも」変化する事がわかっています。60歳でも。80歳でも、100歳でもです。

不安を小さくするには?


では、不安を取り除くにはどうしたらいいかご紹介します。ここからが大切なのでよく読んでもらえると嬉しいです。

扁桃体は、私達自身で考えてあげて、その不安の理由を明確にし、解決策を提示してあげると
「アア、大丈夫ナノデスネ」と落ちついてくれるんです。

つまり、あなたの考え方を伝えてあげれば落ち着かせる事ができるんです。

具体的に言うと、不安を感じたら
「その不安をありのまま紙やスマホのメモに書く」

たった、これだけです。不安になったら書いてみるだけです。
書いてみると分かりますが、それだけでものすごいスッキリしてしまう事も良くあります。

もっと言えば「じゃあ、これからどうしようか?」も書き出すと、より問題が明確になり、更なるスッキリが待ってくれています。

もし解決できない問題であれば、それはアドラー心理学の課題の分離をお勧めします。解決できない問題は必ずしもあなたの問題ではない可能性があります。

「不安を紙に書きだす」の具体的な例


では、具体的にはどういう感じで書いていくかを例にしてみます。

例えば
仕事でミスした事に気付いた時
「あ!あの仕事でミスしたかも!やってしまった…。絶対怒られる!どうしよう!!」
と考えてしまったら、今の気持ちを一度紙に書き出してみるんです。

~今の気持ち~
・ミスをしてしまった。
・嫌な気分だし、今凄くどきどきしている。
・最近頭が回っていない気がする。
・なんだかつかれた。少しイライラもしている。

この時点ですでに少し落ち着くんですが、ここから更に今から自分にできる事を書いていきます。

~じゃあ、これからどうするか?~
・ミスをしたのは確かに私。なので、挽回するために今から出来る事をしよう。
・今出来る事は、目の前の仕事をやり切る事。
・頭が回ってないのは、色々考えすぎだったかもしれない。寝る時間もちゃんと取ってなかった。睡眠もしっかり取ってみよう。

私自身、紙に書き出す作業をやってみるまで「これほんと?」と思っていましたが、やってみると「なるほど!」となりました。
考えてもモヤモヤするときは、「紙に書き出す」とびっくりするくらいスッキリします。

こうする事で
扁桃体の興奮「キケンダ!」→不安→ストレス紙に書き出す不安の言語化(紙に書きだす)扁桃体「アア、大丈夫ナノデスネ」落ち着き

となって、不安にもストレスにも対処する事が出来る様になります。

どうして紙に書くとすっきりするのか?


紙に書き出すとスッキリするのには、ちゃんとした理由があります。というのも、
脳の情報はかなり曖昧なんです。この曖昧な情報を意識的に頭で考えたり、紙に書き出したりして「言葉」にしてあげると、脳内の情報が整理されてかなりスッキリするんです。
曖昧なままだと、脳の情報も曖昧なままです。
それどころか、その曖昧な情報を辻褄合わせしようとします。


これが「なんだかモヤモヤする」状態になってしまいます。
「言葉」として情報を明確にする事でそのモヤモヤは無くなっていきます。
紙に書く事で、自分の気持ちを客観的に眺める事が出来る点も見逃せません。

心理学的にも、ありのままの気持ちを感じ取る事で、その不安が軽減される事が分かっています。

脳の仕組みから不安を理解する事で、きっとあなたもリフレッシュ出来ます。


私達は、「人に悩みを話すとスッキリ」することがありますが、これもまた、不安であることや悩みであることを「話すことによって自分の中で明確化させているから」です。そして今回、メモをご紹介したのは、「これなら一人で出来ちゃうから。独りでに勝手に精神的に落ち着かせて、更には次第にその方法が自分の中で確立できるから。」です。思うにすごく頑張って、頑張りすぎてしまった人こそ「人に言い辛いくらいに大きな感情を我慢している」と思います。メモはその点でも「話しにくいことを書きだせる」んです。

また、もう少し具体的な話をすると、私達は「自分自身の想定と現実の間にギャップがあると、とっても違和感(不安や不快感)を感じる。」ようなんです。この話については別の話でご紹介していますので、もう少し掘り下げてみたい方は、そちらも参考になるかもしれません。

今日のあなたの一日が幸せである事を願って。
読んでくださりありがとうございます。

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