前頭葉ビッグスリー

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感情

こんにちは!幸せマンです。
今回は、前頭葉(おでこの辺りの脳)の使い方についてご紹介していきます。私達の思考の最終判断は前頭葉が行っています。そんな脳部位を更に細かく見ていき、理解を深めた後に、具体的な内容に落とし込んでいけたらなって思っています。元々備わっている機能を有効に使っていく、今日はそんな話です。

では、早速いきましょう!

前頭葉の機能は多種多様


私の記事の中でも、いままで何度か「前頭葉」について取り上げてきました。しかしこの脳部位に関して大きく「前頭葉全体として」取り上げる事はあっても、その細かい機能については触れていませんでした。
ざっくりとした内容で、前頭葉が判断をしたり、感情の抑制をしています。運動にも関わっています。社会に適応できるのも様々な感情や思考に対して、前頭葉が抑制と統制を取ってくれているからです。といった感じで今まで記事にしてきました。

ですが、もう少し掘り下げてその「詳しい機能」をご紹介したほうが何かと分かりやすいのかな?と感じましたので、今回は更に細かく見ていきたいと思います。

私達は「前頭葉」を使うことで、自分の内側から挙がってくる思考や感情に疑問を持ったり、客観的に見たりすることが出来ます。
この時、その思考や感情が嫌なものであった場合、私達はどうしても「違う!違う!」と否定したくなりますが、大切なのはそれを「分かってあげる事」です。

その気持ちを否定してしまうと、脳内で「ケンカ」が起きてしまうんです。
ですが、その気持ちを一旦受け入れて「脳内会議」をしてあげれば、その「ケンカ」は必ず収まります。

そんな「脳内会議」のまとめ役が私達の「前頭葉ビッグスリー」です。これは私が勝手にビッグスリーと呼んでいるだけなので、そこはご注意ください。笑

今日は前頭葉の機能の中でも、特に個人的に重要だと感じている
1、「現実がどのような状態か客観的に見る能力」
2、「意識的に判断をする能力」
3、「それが絶対的な判断だという自信を与えてくれる能力」

の3つである、「前頭葉ビッグスリー」に絞って今回はご紹介します。

前頭葉ビッグスリー

1、現実を見る能力

1つ目は「現実がどのような状態か客観的に見る能力」です。

例えば、「今どこにいてどのようなお気持ちですか?」と聞かれた時、この部位を使って「自分がどういう気持ちかな?」と感じる事が出来ます。

今この場所、この時間に「自分が存在すること、自分が考えていること」を客観的に確認したりする事が出来る脳機能です。

つまり私達は自分の気持ちを知り、それを理解するだけの「自己分析センサー」をいつでも使えて、何度でも使えるんです。

また、俯瞰的(少し離れたところから見るように)に全体的な自分というものを、私達はこの部分を使って認識できたりもします。会議などで自分の意見にも他人の意見にも中立的な対応をする時、結構有効だったりします。
ちょっと難しそうな感じがしますが、そこまでいかなくても、「自分とはこういう人間だ。自分は今こんな事を考えている。」という事は認識できますよね。

今のところ何の解決にもなっていませんが、「現実をどのような状態かを客観的に見る能力」があって、場合によっては俯瞰する事も出来る、という事をとりあえずは覚えておいていただけると幸いです。

2、意識的に判断をする能力

2つ目は「意識的に判断する能力」です。

この部位は、私達が疑問に思った事に対して、その判断をしてくれている脳機能です。
「これは違うかも」「これはあってるな」などを決定して私達は行動を取っています。

実は、私達の脳は結構よく間違うんです。その間違いに気付いて修正するには、「意識して」あげる事が大切です。
例えば、突然フッと湧いたような不安などは、この部分で意識的にストップをかけ、仕分けをする事が出来ます。

3、絶対的な判断を作り上げる能力

3つ目は、「それが絶対的な判断だという自信を与えてくれる能力」です。

「この考えに間違いは無い」というある種の自信を与え、信念のようなものを築いてくれる脳機能です。「ブレない私」を作ってくれるので、とても頼りになる機能だと思います。
しかし「ブレない私」には、悪い面もあります。

主観的で自分勝手な私達を「この考えに間違いは無い」としてしまう場合があります。

また、心の壁のようなものが出来てしまうのも、「できるわけ無い。この考えに間違いはない」とそれを絶対視してしまうからなんです。

さて、以上の3つが個人的に前頭葉で特に重要だと考える機能達「前頭葉ビッグスリー」です。

これらを組み合わせる事で、かなり多くの場面に対応できる「思考の流れ」のようなものを作る事ができます。私自身この考え方は悩みから抜け出す最初期から今尚、お世話になっているものの1つです。

3つの機能を組み合わせ「三位一体」


ここから
1、「現実がどのような状態か客観的に見る能力」
2、「意識的に判断をする能力」
3、「それが絶対的な判断だという自信を与えてくれる能力」

のこれら「ビッグスリー」を組み合わせていこうと思います。

やる事自体は実にシンプルで、やろうと思えたならどなたであっても可能だと思います。
これらを組み合わせた場合を言葉にすると、こうなると思います。
「客観的に現状を観察し、その観察結果を意識的に判断し、仕分ける。その仕分けが有効である事を確認すればするほど、私達の中に信念としてそれが根付いていく。」

この結果、私達は内側から挙がってくる思考や感情を上手く仕分けることが出来る様になり、そんな振り回されていない自分が、自信になっていくんです。
つまり、私達は「前頭葉」の3つ機能を上手く使うことで、「脳内会議」を行い、ブレない私達というものが少しずつ形にしていくことができるんです。

どなたであっても可能、といっているのは、誰であってもこの「前頭葉」の機能は存在しているからです。
脳は使えば使うほどに、その考え方に順応していきます。これは何歳であってもです。
私の場合は、その当時あんまりにも使ってこなかったので、はじめは上手く使えませんでしたが、今となっては「思考のクセ」のように頻繁に使っています。

とはいっても、これだけではちょっと具体的に何をしたら良いのか分からないと思いますので、1つの目安として、私が実際に行っている考え方をご紹介していきます。

それが
「実際、どうなんだろう?」
「実際はこうだった。」
「じゃあ、今から出来る事はなんだろう?」

の3ステップです。
この3ステップで、まずは「現実がどのような状態か客観的に見る能力」と「意識的に判断をする能力」を使うことが出来ています。これによって思考や感情をうまく仕訳けていけるようになれば、これが自分に合った方法なんだ!となっていき、最終的に「それが絶対的な判断だという自信を与えてくれる能力」による「ブレない私」を作ってくれます。

また、「今から出来る事」というのは
与えられた環境に文句をいう事では無く、与えられた環境の中で自分にはなにができるか?に目を向けることです。
誰かを変えることは非常に難しく、その実りは少ないんです。だったら、自分自身の気持ちをコントロールする方向に進んでいけば、その道は一生続く確固たるものになります。

さて、ここまで「前頭葉」について触れてきましたが、多くの人は
「本当に効果があるの?どうしてそれに効果があるといえるの?」という疑問を持っている事と思います。

しかし、前頭葉を上手く使っていくことには、脳の仕組み上にその効果を裏付けるような明確な理由があるんです。

感情を抑制する仕組み


私達の感情の生まれは「扁桃体(へんとうたい)」と呼ばれる脳部位です。
扁桃体は進化の過程から見ても比較的古くから生き物に組み込まれているんです。そのため「原始的な脳」とも呼ばれていて、敏感に、迅速に反応してくれるかわりに、良く間違いを起こします。

例えば
誰かがいたずらで、「ゴキブリのおもちゃ」を部屋の隅に置いた場合、私達はそれがおもちゃだと気付くまでは、とても怖いという気持ちを抱きます。

しかし、ひとたびおもちゃだと分かってしまえば、怖い気持ちはあっさり無くなります。

これはとても重要な感情の変化を表しています。

つまりなにが言いたいのかというと、
「前頭葉」を使って現状を把握し、それが何か分かってしまえば「扁桃体」から発せられる不安や恐怖は落ち着く、という事です。

この時、私達は意識することなく
「あれ?動かないな。実際はどうなんだろう?これ…おもちゃじゃん。笑」と「前頭葉」を駆使して、目の前の問題を頭で理解する事で解決してあげています。

つまりは
「扁桃体は前頭葉で説得可能」という事です。

もっと言えば、扁桃体と前頭葉の下側は「直接神経で繋がっている」んです。
つまり前頭葉を上手く機能させる事は、より強く、よりはっきりと扁桃体にアプローチが出来るという事です。

「感情の抑制」と言うと、何か押さえつけて支配するようなイメージが浮かんでしまいますが、個人的には押さえつけるものでは無いと思っています。

冒頭でも読んでいただいた通り、その感情を「違う!」と否定するより、
「そうだったんだね。」と分かってあげようとした方が、明らかに気持ちは上向いていきました。

分かってあげたからこそ、自分の思考や感情と仲直りできたんだと思います。

確かに、私達が抱える悩みや不安などは、ゴキブリのおもちゃほどすんなり行くものではありません。
しかし、多かれ少なかれ着実な変化をもたらします。
何度も何度も繰り返す事はひとつたりとも無駄なんかありません。

「誰かを懲らしめてやりたい。」
「こんな気持ちになった自分が許せない。」

私達人間はこういった気持ちを抱いてしまうことがあります。
ですがこれは、自分自身の気持ちを落ち込ませてしまい、私達が楽しめたかもじれない貴重な時間を奪っていきます。

仲直り、してみるんです。
扁桃体だって大切な私達の一部です。どうあっても一緒に生きていくんだったら、仲が良い方が良いじゃないですか。

もし、今苦しい気持ちを抱えているのなら、「脳内会議」してみてください。
その苦しみに「これからはこうしていくからね。」としっかり伝えてあげるんです。

今日のあなたの一日が「前頭葉ビッグスリー」をフルに使う一日である事を願って。
読んでいただきありがとうございます!!

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