悩みが大きくなる原因とその対処~意識によって無意識を理解する~

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感情

今回は悩みを抱える多くの人が現状に満足していない一方で、一歩前に踏み出せないのには理由があるんだよ、と言うお話です。踏み出せない脳の仕組みを理解して、踏み出すためにはどうしたらいいかご紹介します。

では、早速いきましょう!

変わりたいけど変われない


変わりたい」と多くの人が願っていながら、踏み出せない日々。毎日同じ生活に嫌気がさしてくる。もっとこうすれば、と頭によぎる事があっても実際には悩みが邪魔をしてきたりして、なかなか動けないものです。
これには大まかな脳の仕組みを理解できれば、解決の糸口が見えてくると感じています。

ですので今回は、私達が普段からお世話になっている脳の仕組みの「無意識」と「意識」というものがあります。これを知っているかどうかであらゆる考え方に対する認識が変わると思っています。
これを簡単な形でご説明できればと考えています。出来るだけ簡単にしたつもりなので、読んでいただけると嬉しいです。
私達は「無意識」という言葉を普段使っていると思いますが、実際のところ「無意識というものが脳の中に明確にある」と知っている方はとても少ないと思います。

なので、まずはこの無意識について少し詳しく見ていきます。

「無意識」とは?

無意識は、私達の今までの経験や進化の過程で必要とされてきた本能など、「意識しないでも勝手に行われる」私達の思考のメインとなっている部分の働きです。
経験や本能によって自然と出来ている事が、実は私達にはものすごく多いんです。

例えば今までの経験から悩んでしまった時、何度も頭によぎるのは「悩むのが得意」になっている状態です。この辺はあとからもう少し詳しく説明します。
経験の蓄積から無意識で考えが纏められ、「意識」に提出されてます。
「なんとなく良い、なんとなく嫌、でも理由が説明できない」というのも、無意識から来たものです。

つまり、今までの経験や本能から私達に意見を提出してくる脳が「無意識」です。

「意識」とは?


意識は、無意識から提出された情報を判断します。ここは間違っているな、などを判断するのが役目です。自分の中で悶々と「葛藤」が起きるのは、意識が、無意識から提出された情報に異議申し立てをするからです。
本当はこうしたいけど、やったらいけないな!と制御しています。
反対に、意識を使って無意識に経験を積ませる事が可能なのも覚えておいてくれると嬉しいです。そしてこの異議申し立ては、私達自身、結構疲れるものです。

つまり、私達が脳の奥底から提出された情報を判断しているのが「意識」です。

ざっくり「無意識」と「意識」はこんな感じなんですが、ここから更に、この2つを合わせた特徴を挙げていきます。

無意識と意識の共通点


無意識と意識。この2つのどちらにもいえることなんですが
脳は基本的に楽がしたいんです。
慣れ親しんだ思考や行動は、無意識にとって素直な反応となっていて、「あなたの経験から割り出しました。どうですか?」と提出するのは、とても楽なんです。
それを訂正しない方が、意識にとってもエネルギーを使わないで済みます。
どちらも楽がしたいんです。

普段の私達は、無意識から上ってきた思考を、意識でほとんど修正することなくゴーサインを出しています。
意識するのは疲れてしまうから、自然と拒否してしまうんです。

パッと浮かんだ思考をそのまま表に出すのは、脳にとっても、私達にとっても「楽」なんです。

ところが、ひとたび悩みを抱えた際に、これがかえって悪さをしてしまいます。経験による無意識の反応が私達を苦しめます。

私達は意識と無意識を「喧嘩」させてしまう


無意識から、パッと浮かんできた悩みは、とてもじゃないけど受け入れがたい。
私達は意識してそれを拒否したくなります。しかし、その悩みは楽に出てきてしまうので、何度も拒否しなければなりません。これは意識にとっては、楽できない状態なのでとても疲れます。

悩んでいる場合、その悩み自体を意識に上らせない事は出来ないんです。
今まで経験してきた辛い出来事が、大きな悩みとして意識に提出されています。
私達は普段の生活において、この仕組みを知らない事には、無意識からの提出された意見だと気づく事が無いんです。
知っていれば「お?これは無意識から浮かんできた考えだ!」と思うかもしれませんが、殆どの人にとっては、突如浮かんできた受け入れがたい考えでしかありません。

殆どの人にとって、それが無意識からの情報だと分からないため、受け入れがたいその悩みは「違う違う!」と解決することなく拒否したくなる。それが更なる経験となって、再び私達を悩ませます。

つまり、私達の脳内では実際に、
無意識(今までの経験)と意識(拒否したい気持ち)で喧嘩が起きていたんです。これではなかなか前には踏み出せません。

喧嘩したなら仲直り


じゃあ、私達は無意識から提出される嫌な気持ちをどう対処したら良いんでしょうか?

提出され続ける悩みに対して意識する、という点においては全く間違っていないんです。問題はその意識の仕方です。

私自身が悩みに対して「どうしてこうなんだ!」「違う!そんなんじゃない!」とひたすら無意識を否定し、反発を繰り返していましたが、これが大きな間違いでした。私の中で行われるこの「闘い」が混乱をより強くしていたんです。そもそも私自身がその当時、無意識があるなんて知りませんでした。

無意識から上がってきた思考を意識で反発し、それを繰り返す事で更に大きな悩み(思考の混乱や不一致)として無意識にしまい込む。この繰り返しで悩みを大きくし、更には悩む事が私の脳にとっての日常になっていました。繰り返される経験に脳は「慣れて」しまったんです。更には意識する事はとても疲れるので、もう嫌だ!となっていました。

私はこんな事を繰り返していました。これでは、悩みも大きくなるはずです。
それでも尚、意識で悩んでいたものですから、「悩む事に慣れる」がどんどん強く作り上げられました。
当時は本当に辛かったです。
実際、その思考に慣れてくるとその思考にするための、脳の活性化がそこまで必要とされなくなります。

「悩みを抱える」事もそうですが
私が抱えていた最大の問題、そして多くの人がやっているであろう問題は
「意識で反発して、再び無意識にしまう」事です。

これを解消するために、私は「あえて意識」しました。
具体的には
湧き上がってきた悩みに対して「違う!」と反発することなく
「確かにそうだよね」と理解する作業
「じゃあ、今から出来る事あるかな?」と受け入れた後、代案を出す作業を何度も何度も繰り返しました。数え切れないほど繰り返しました。

「反発して悩みを大きくする習慣」「悩みを一旦受け入れて、代案を出す習慣」に変えました。無意識に反発をするのではなく、一旦受け入れた後、意識によって考え方と解決策を伝え続けました。

その結果、数年間苦しみ続けた「悩む習慣」思考を整理し、解決する習慣」にものの2ヶ月程で変わっていきました。今現在、あれから少し時間が経ちましたが、ありがたい事に、私自身は悩みを抱えている時間がほとんど無いといっていい位にはなりました。悩みの解決が早くなり、昔味わったような繰り返される大きな悩みはありません。

私が今でも続けている事は、悩んでも悩まなくても
「今から出来る事をやる」です。

やる事が多くなりすぎて困った時
「なんだか、やる事が多すぎて動揺してるな。」
「じゃあ、今から出来る事はなんだろう?」

と考えています。

過ぎてしまった事はどうする事も出来ないので、「今、与えられた条件で出来る事」を精一杯やると決めています。

もし、今日の一歩でこの先の生き方が大きく変わるとしたら?
そう考えるといても経ってもいられないんです。

おそらく最初は、変化し続ける事がものすごく辛そうと感じるでしょう。しかし、一旦慣れてしまえば驚くほどに、脳も私も「楽」なんです。この「楽」な状態になってくると心の余裕が生まれ、
心に余裕がある分、視野は広いし、毎日怒りを抱えていた事も忘れてしまいます。

意識で「こうしよう」という気持ちは大切な私達そのものですが、無意識で「どうでしょう?」と提出してくる気持ちもまた、大切な私達なんです。

どちらもずっと一緒にいてくれる大切な私達なら、仲良くやった方がずっと良いんです。
本来どちらも私達を助けてくれるものです。私達が受け入れてあげなかったから、反発していただけなんです。私達は私達を認め、許してあげることができます。

今日のあなたの1日が「変化を嫌う脳」を知る1日であると願って。
読んでいただきありがとうございます!

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