不安やストレスのメカニズムを知って対策を

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健康

こんにちは!幸せマンです。
今回は、不安やドキドキ、そしてそれに伴うストレスについて以前に記事にしたものよりももう少しだけ詳しく見ていこう!というのが今回ご紹介する内容です。不安と一緒にドキドキするのはなぜか?また、ストレスを長期間感じているとどんな事があるのかについてみていきたいと思っています。

では、早速いきましょう!

不安でドキドキする理由


今日はまず、不安が私達の身体にどのような変化を及ぼすのか?という事から見ていきます。

脳のメカニズムから見ていくと、私達の不安は、例えば目の前で危険な事が起きたとき、「扁桃体」と呼ばれる感情にまつわる脳部位が反応し、そこが「危ないぞ!!」という情報となる信号や物質を、他の脳部位や身体や血流へと発信する事から始まります。

その情報発信の1つに、血圧や心拍数を上げ、呼吸を早くするものがあります。(ノルアドレナリンが分泌し、交感神経系を伝わって、身体にある「副腎髄質」を刺激、そこでアドレナリンが分泌し、血流に流れ込む。)
不安を感じた際に心臓がドキドキしたりするのは、「不安と言う感情とドキドキ」が神経回路としてリンクしているからなんです。

じゃあ、そもそも不安や恐怖などと一緒に心臓がドキドキ仕組みを私達が持っているのはがどうしてかと言うと、
私達の身体が「闘うか逃げるか」の準備を始めているからです。

例えば、目の前に肉食獣が飛び出してきたとき、すぐさま動かない事には食べられてしまいます。
ですので、そこからすぐ行動が出来る様に、それが危険だとすぐさま察知し、血圧を上昇させ、呼吸をしやすくしなければいけませんでした。

いつでも「闘う」事ができるように、またいつでも「逃げる」事ができるように
このどちらにも対応すべく、身体は反応しています。

このメカニズムは、狩りをしていたときの名残なんです。
実際に私達はその時代からほとんどその仕組みを変えることなく現代に暮らしているんです。

ストレスルート


また、それに加えてストレスを感じると、「ストレスホルモン」の1つである、「コルチゾール」というものも分泌します。
コルチゾールは簡単に言うと、身体や脳のための糖を肝臓に作らせたり、ご飯が食べられない状態で身体を維持するために筋肉を分解して脂肪を蓄えようとしたり、抗炎症作用や免疫の抑制など、沢山の働きをする私達には「身体の調整のために必須のホルモン」ですが、
その強い効果もあってか、長期に出過ぎると悪さをしてしまいます。

ストレスを与えるために分泌しているわけでは無くて、ストレスに対抗しようとした結果、本来意図しない程の量が脳へと向かってしまい、結果的に良いとは言えない効果を発揮してしまっています。

この「コルチゾール」が長期に出る状況と言うのは、長い期間(一か月を超えるような期間)さらされるような強いストレスです。
例えば
長い時間解決しないトラブルなどで
嫌な気持ちをずっと抱えている時に、扁桃体は休むことなく働いて、それと一緒に「コルチゾール」も分泌し続けます。

こうなってくると、本来調整のはずの「コルチゾール」が
記憶の中枢を担う「海馬」だったり
私達の思考や判断を担う「前頭前野」を萎縮(小さく)させます。

実際に脳の神経回路の繋がりを断とうとしてしまうんです。

そして、ここで更に厄介なのは、脳には「使う部分は残し、使わない部分は衰えさせる」という変化を促すところがあります。
この状態が長く続く事で、嫌な事は考え続けるので残りやすく、良い事は考える事が難しくなり残りにくくなります。

つまりは、私達の考える容量を少なくしつつ、それでも嫌な考えが起きる神経は使われるので、その神経回路は残そうとしてしまい、結果として嫌な考えが沢山あるけど、その容量はパンパンなので、楽しい事も楽しいと感じないんです。

私自身が悩みを数年間抱えた結果、「良いことなんて何にもない」と思っていました。つまりは、この状態が起きていたんだと思います。

「良いこと」がシャットダウンされたように感じるのは、このためだと考えられています。

この状態は本当に辛くて、毎日が苦しいものです。
私は、ブログなどでこうすると改善します、のような内容を発信していますが、それを強要しないのは、その強要がものすごく辛いからなんです。

神経レベルで楽しめない状態が起きる


悩みが長く続く状態になると、神経レベルで「楽しめない」ので、楽しい事を増やそう!とがんばろうとしても、嫌なことばかりが思い出され、いわゆる「反すう思考」に苦しめられてしまいます。
だから、皆さんの周りにそういった方がいたのなら、この点についてはどうかお気遣いしてあげてください。

好きで嫌な事を考えているわけでは無く、どうしても浮かんできてしまうんです。

このまま終わったら、ネガティブな気持ちにさせてしまうと思いますので、ひとつだけ言わせてください。

1つだけ確かな事は
「私自身がそんな状態から抜け出した」という事です。
毎日が嫌でいやでしょうがない日々から抜け出したのは紛れも無い事実です。

そしてそこから抜け出す際、私自身繰り返し考え、何度も何度も続けられたのは、自分が変わっていくことが、とても嬉しかったんです。

希望なんて何もなかった私の世界が、変わって見え始めた事がとても嬉しかったんです。

そしてその際には、頭で考え続けるだけでは無く、「もう1つ」取組んでいた事があります。またそれは今でもずっと続けているものです。

そんな世界が変わってみえるようなきっかけを作ってくれたであろう、大きな要因のひとつを次回の記事で取り上げていきます。本当はこの記事内に盛り込んでいこうと記事を作成していたんですが、あまりにも長くなってしまいそうだったんです。冗長なのは私の悪いクセですが、これについては申し訳ないと思っています。

その内容は「運動」なんですが、
近年の研究からうつの薬と同等に、そして長期的に見た場合、その薬より効果がありそうなことが見え始めているんです。
うつのような症状の他、ADHD、ホルモンバランスの乱れなど、言ってみれば「身体と脳による気分の乱れ」を整えてくれる可能性が運動にはあります。

次回は「BDNFとその仲間たち」を取り上げていき、脳の成長と機能改善に大きな効果が期待されるものについて、ご紹介して行きます。

「運動」と言われると、多くの人はあまり好きでは無いかもしれませんが、脳の神経レベルでなにが起きているか?について取り上げることでそんな印象をガラッと変えることが出来るかもしれないと考えています。

今日のあなたの一日が「不安とドキドキ、そしてストレス」について知る一日である事を願って。
読んでいただきありがとうざいます!!

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