何をすれば幸せを感じるのかを、脳は知っている

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人間関係

こんにちは!幸せマンです。
今回は、私達が何をすれば幸せを感じるのか?について脳科学的な話をご紹介します。前回「今の幸せを感じているから成功の確率が上がる」という話を記事にしましたが、今回は具体的にどんな活動が幸せにまつわる脳内物質を出してくれるのか?をご説明できればと思っております。

では、早速いきましょう!

幸せは目に見えない


前回の記事で「今の幸せを感じているから成功の確率があがる」という「幸福優位性」についてお話しました。
ですが、具体的にはどういった活動をしていけば良いのかについては詳しく取り上げませんでした。

確かに、幸せというものは目に見えません。だから私達は迷ってしまうし、今の自分には無いものを求めてしまいます。

しかし、これが目に見えないまでも「何をしたら幸せを感じるのか?」が分かれば、少なくとも今までよりは迷うことなく向かっていけると思っています。

実際には、脳の活動は複雑です。1つの行動がたった一つの脳内物質を出す、というほど単純では無いんですが、それでも、幸せにまつわる脳内物質は確かにあるし、確かに出るんです。

そして、その幸せにまつわる脳内物質を出し、それを実感するための話が今回の内容です。
具体的にいくつかの脳内物質と効果と何をすれば良いのかについて、
先ずはそのメインとなる「セロトニン(幸せホルモン)」「オキシトシン(愛情ホルモン)」「ドーパミン(快楽ホルモン)」についてご説明し、そのプラスアルファにも触れていきたいと思っています。

幸せホルモン


まず一つ目は、「セロトニン(幸せホルモン)」についてです。
セロトニンは最も基本的でありながら、「最も重要」な脳内物質です。
「心のしっかりとした土台」を作り上げてくれるもの、という認識を持っていただければと思います。

セロトニンは「健康と安定した心」を作り上げてくれます。
私達はセロトニンが分泌されると、
体調が良いと感じたり、日々を気持ちが良いと感じたりします。
主に気分を安定させてくれるものが、この「セロトニン」です。

じゃあ「セロトニン」は、どんな活動をしたら出るのかというと、
集中している時や、「癒されるわぁ」と感じるときに分泌します。
また、よく噛む事も効果的です。個人的にはガムを噛むなどがお勧めです。

それに加えてよく言われている事ですが、日光を浴びる事が最もセロトニンが出ます。
朝、15~30分程度、意識して朝日を浴びてみると毎日少しずつ気持ちが安定しやすくなっていきます。
自分はすでに気分が安定していますという方は5分程度でもそれを維持できるとされています。

いずれにせよ気分が安定しないような日が続くのであれば、先ずは日光を浴びてみると良いと思います。

これらの活動をすると気分が安定しやすくなります。
さて、ではなぜ多くの人がセロトニンが最重要だといっているのかというと、
「セロトニンが足りない状態は感情のコントロールが非常にしにくい」ためなんです。

セロトニンが足りなくなると
気分が上がらなかったり、ソワソワしたり、感情を抑えられなくなったりします。

もっと具体的に言うと
「セロトニンが他の脳内物質を調節している」んです。
例えばドーパミンやアドレナリンは、高揚や興奮を与えてくれるものですが、一長一短で、ドーパミンの場合はその高揚感のあまり歯止めが効かなくなったり、アドレナリンは怒りや不安、恐怖にもなります。
これらの良い部分は増強し、悪い部分は抑えてくれる。
そんな性質がセロトニンにはあるんです。

もっとも重要で「土台」となる脳内物質。これがセロトニンです。

愛情ホルモン


2つ目は「オキシトシン(愛情ホルモン)」についてです。
オキシトシンは「繋がりと愛」の脳内物質です。「愛」とかいうと、こそばゆいかもしれませんが、案外大げさでもないんです。

オキシトシンは「繋がりと愛情」によって分泌します。
オキシトシンが分泌すると、
安らぎ、安心感、幸福感を与えてくれます。

楽しいと感じたり、嬉しいと感じたり、更にはストレス軽減や免疫力の向上といった効果があります。

反対にオキシトシンが欠乏すると、
寂しい、一人ぼっちだ、などの孤独感を覚えるようになります。

このオキシトシンがどのような活動で分泌されるかというと、

誰かとの会話やスキンシップ、または一緒の時間を過ごす。
親切をする、親切をされるなどです。

親切は誰に対して行っても効果があり、相手は喜ぶし、自分にもオキシトシンが出ます。

また、その対象は必ずしも「人」でなくても良いんです。
実際に、ペットや観葉植物を大切にした際も分泌する事が分かっています。

ペットセラピーにストレス軽減や健康の改善に高い効果が見られるのは、この「オキシトシン」をメインに、その可愛さに癒される「セロトニン」が作用しています。

つまりは、
善意や好意などの私達の「愛情」に反応し、脳が「幸せになってね。」と分泌しているものです。

とはいえ、私達の愛情を誰かに向けるには大前提に「安定した心」が必要になってくると思います。

私達が心穏やかに過ごしているから良好な人間関係が構築され、広がっていきます。
また反対に、良好な人間関係が、癒しや安らぎを与えてくれるので、さらに心が安定していきます。

つまりは、セロトニンから始まった心の安定が、繋がりによるオキシトシンを分泌し、その繋がりから安らぎを得ることで再びセロトニンが出る、という良い連鎖を起こしてくれます。

セロトニンが「土台」であるならば、オキシトシンはその土台をより良くしてくれる「肥料」です。

快楽ホルモン


3つ目は、「ドーパミン(快楽ホルモン)」についてです。
ドーパミンは快楽の脳内物質です。
達成感や高揚感などはドーパミンの分泌によって起きます。

早い話が私達の「欲」を満たそうとした時、または満たした時に得られる幸せです。
また、よくドーパミンは達成した時に始めて出る、なんて言われたりしますが、実際には「やろう!」と思った時も出ていますし、達成直前の「もうすぐできそうだ!」という瞬間は、より多く分泌します。

場合によっては大きな高揚感があるために、実感しやすい幸せではあるんですが、実はあまり良くない効果もあります。

例えば
お酒、薬物、ギャンブル、買い物などでも分泌し、ストレス発散としてこれらに手を出し、行き過ぎてしまう事態を作り出すのも、この「ドーパミン」によるものです。

更に悪い事に「ドーパミン」による高揚感は、大きな実感が得られる反面「持続しなくて慣れやすい」という特徴を持っています。

ですので依存症などは、最初は少ない量だったけど、次第にどんどんと量が増えてしまうんです。
依存するレベルでその高揚感を求めてしまうと「もっと欲しい!」という状態になってしまい、結果的には自分で自分を苦しめてしまう。そんな怖い一面もあります。

つまりはストレスの解消とは相性があまり良くないものです。

しかし、悪いばかりではありません。このドーパミンの良い所を引き出してくれるのは、「土台」であるセロトニンです。
ここでもやっぱり、セロトニンによる「安定した心」とそもそも他の脳内物質を調整する効果により、心が安定する上に、自制が効くようになっていきます。

自制の効く状態のドーパミンは私達に牙を向いてきたりはしません。
むしろ意欲などの、私達の原動力となり、やりたい事をやり遂げるだけの力を、私達に与えてくれるものです。

つまりはストレス解消のための物質としてではなく、何かを成し遂げるための物質として存在していると考えた方が良さそうです。

セロトニンが「土台」で、オキシトシンが「肥料」だとすれば、ドーパミンはそこに咲く、「彩り豊かな花」です。

興奮と緊張感


4つ目はサラッといきます。
「アドレナリン」と「ノルアドレナリン」です。

簡単に言うと、アドレナリンは「興奮による行動の活発化」がある反面、行き過ぎると「怒り、恐怖、不安」になります。
ノルアドレナリンは「緊張感によって頭の働きがよくなる」反面、行き過ぎると「緊張しすぎて頭が働かない」状態になります。

どちらもストレスによって「身体」と「頭」に作用します。
ちょっとしたストレスが掛かった時、なぜだか冷静になり、行動的になる時はこれらが作用しています。

しかし、あまりに強いストレスだと身体をこわばらせるものです。
やっぱりこれも「安定した心」が適度に保ってくれるのは「セロトニン」なんです。

後にも先にも「セロトニン」です。これだけの恩恵があるんです。個人的には「心を安定させない理由が無い」と感じています。ほんの少し朝の習慣を変えただけで、私達の暮らしが輝きを取り戻します。

それは当たり前なんかじゃない


さてここまで色々な脳内物質を見てきましたが、セロトニンから始まり、これらの脳内物質を組み合わせて全ての効果を連鎖させる事が私達に「幸せ」を実感させてくれるんです。

この「実感する」という事が大切なんです。
私達が自分の事や目の前の事を「実感する」ことが無ければ、これらの脳内物質は上手く働かず、「幸せ」を感じる事は出来ないんです。

例えば
会社での昇進なども、あなたが部長を目指していた時、係長に昇進しても、課長に昇進しても、それを「途中経過」と考えてしまった場合、その喜びをめいいっぱい感じる事は難しいでしょう。

ですが、もっと実感すべきものは、毎日の暮らしの中にあります。

私達はどこか、今ある自分や大切な人がいる事を「当たり前」のように感じてしまっています。


仕事が出来ること
帰る家があること
ご飯が食べられること
一緒に笑ってくれる、もしくはたまには喧嘩出来ること

自分が、誰かがここに存在していること

これは決して「当たり前」なんかじゃありません。

沢山の幸せがそこら中にあるはずなのに、私達が気付かないばっかりに、それを取り逃がしてしまっています。

実感できなかった「当たり前」とされてしまっているそれこそが、失いがたい「幸せ」である事に気付いてしまえば、もうそこにあったんです。
失って気付くなんてあまりにも辛いことです。

成功を目指すことも大変素晴らしいことだと思います。
それを目指すのであれば、今の自分とその周囲がずっといてくれる事を
沢山実感しながら、幸せを感じながら、歩んでいくことが出来れば、

今も幸せだし、成功した先も幸せです。

肥沃な土台があるからこそ、綺麗な花が咲くんです。
土台が無くて、栄養もいまいちなその土からは、綺麗な花が咲かないんです。

とんでもなく肥沃でどっしりした土台を築けたなら、もう何もいう事はありません。
とびっきりの幸せを感じながら、成功してしまってください。綺麗な花が今か今かとあなたを待っています。

今の幸せを手放すことなく

行ってらっしゃい!!

今日のあなたの一日が「幸せの脳内物質」を知り、迷うことなく進み続ける事を願って。
読んでいただきありがとうございます!!

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