心が疲れは脳の活動低下

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健康

今回は、心が疲れてしまった人の大きな特徴である、脳の神経活動の低下についてご紹介します。脳の神経活動が低下するとどんな影響があるか?また、その状態からどのように快復していったら良いかもあわせてご説明していきます。

では、早速いきましょう!

心が疲れる=脳の神経活動の低下


心が疲れきった状態の人は、頭にフィルターが掛かったような感じで、なんだかぼんやりした状態になってしまいます。そのため、深く考える事ができなかったり、何もヤル気が起きなかったりします。それだけでなく集中できなかったり、悩みが大きくなったりと様々な影響を与えてきます。
私自身もかつてはこの状態でした。

この状態は、実際に脳にも明らかな変化が見られます。
具体的にいうと「脳の神経活動の低下」を起こしている状態です。
頭が上手く働かないのは気のせいでは無く、実際の現象として起きてしまっているんです。

脳の神経活動が低下すると
・悩みが大きく、楽しさを感じられない
・頭が働かず、考えが纏まらない

など、日常生活だけの辛い部分ばかりが目に付いてしんどいと感じます。

しかし、脳の活動が低下しているのであれば、活動させてあげれば良いんです。
脳の活動を活発化させる方法が、いくつかあるので今回はその紹介がメインとなります。

脳の神経活動を取り戻す


脳の神経活動の低下を抑えるための方法を見ていきます。少しずつ、出来るところから始めてみるのが負担も少なく、着実に良い影響を及ぼしてくれます。
無理はしないのも私達を守る大切な活動です。

過度のお酒をやめる


過度のお酒を飲んだ状態は、脳の神経活動がかなり低下している状態を作り出します。
正確な判断は出来なくなってしまうのは、アルコールによって頭が回りにくくなるためです。
特に悩みを抱えているような状態だと、お酒を飲んだ際には気分が良くなったと感じる方も多いと思いますが、これはお酒に酔っている間だけです。

また、一時的な開放感は得られるものの、感情の抑制が効かない状態なので、酔っている間にとんでもない事をしてしまうケースは少なくありません。
酔いがさめた際に自分でも驚くような失態や失敗をしてしまっていた事で更に落ち込むような原因を作ってしまいかねないんです。

悩みと泥酔状態は非常に飲み合わせが悪いんです。

悩んでいる時ほどお酒を飲みたいというより、正直「酔って楽になりたい」気持ちが強くなります。悩みを忘れるために飲んだ結果、泥酔して失態をし、罪悪感に苛まれ、それが悩みを増やす、という悪循環を繰り返してしまいます。そもそも過度のお酒自体が、脳の神経活動を大幅に低下させてしまうので、悩みは大きくなる傾向があります。

悩んでいる時のお酒は、自分に一番悪影響があるということを知る事が大切だと思います。

朝日を浴びる


朝日を浴びる事で幸せホルモンとも呼ばれる「セロトニン」が分泌します。
日本のほとんどの人が「セロトニン不足」と言われています。様々な恩恵がありますが、なんと言っても幸せホルモンといわれている通り、気分が安定し、幸せを感じやすくなり、脳の神経活動の快復を促してくれます。
更に、私達の体内時計の役割を果たす「メラトニン」が朝日によって減少します。このメラトニン。簡単に言うと、夜の眠気を促すものです。朝日によってメラトニンが減少し、私達の身体が「朝が来た!活動の時間だ!」と認識してくれます。そうなるとメラトニンは夜になるまで増加しません。そして夜になるとメラトニンがしっかり増加し「夜だ!お休みの時間だ!」と、今度は眠気を促すようになります。
規則正しく朝起きて、夜寝るを朝日によって作り出せるんです。

また、私達の身体は日光によってビタミンD3が生成されています。ビタミンD3が少なくなると、日中の強い眠気やバランス感覚が弱くなるなどの影響が出ます。
ビタミンD3はサプリでも補えますが、日の光によって気分が安定し、夜は寝むれて、ビタミンD3が生成されるなら、お金を使わずとも朝日を浴びた方が一石三鳥です。

運動をする


特に大切だと思っているのが、運動をする事です。
運動は身体を健康に保つだけでなく、脳にも良い影響を与えます。様々な研究でもその効果は一貫していて、良い影響しか聞いた事がありません。

運動をすると
・脳が若返る(大きくなる)だけでなく、頭が良くなる。
・ストレスに強くなる
・身体だけでなく、頭も疲れにくくなる
などの他にも様々な恩恵が得られます。

週二回程度の軽いお散歩でも数週間後には劇的な変化があります。
私の場合ですが、忙しさにかまけて3~4日ほど運動をサボると、明らかに元気がなくなります。サボった結果、すっかり忘れていた肩こりを久々に感じました。
続けてみて、突然やめるとその効果を身体で感じました。

5感で感じる


脳の神経活動の低下は、5感で感じる事を噛み締めていない、あるいは噛み締められない事も挙げられます。

脳とは関係ないじゃん!と思われるかもしれませんが、大いに関係します。
私達の脳は身体による経験があって初めて「それがどういうものか?」を感じる事が出来ます。
目で見て、耳で聞いて、肌で感じて、食べて、嗅いで。
そこから初めて脳が情報を処理しています。

ちなみに、私達は何かを感じる際はそのほとんどが「目」からの視覚的情報です。
その為、目が疲れると頭が回らない感じに直結してくるので、眼精疲労を少なくする事が大切です。

そこで目が疲れたな、と思ったときに出来る対処方法を2つご紹介します。
1つは「目をギュっと閉じて、一気に開く」です。
こうする事で目の周りの筋肉がほぐれる上に、目が潤います。実際にやってみると、潤いを実感できると思います。

2つ目は「レンジで暖めて何度も使えるアイマスクを寝る前に使用する」です。
目を暖める事は眼精疲労に効果的です。数百円で翌日スッキリした目になれる優れものです。

睡眠時間を増やす


睡眠時間を削る=脳の神経活動を低下させます。

世の中には「ショートスリーパー」と呼ばれる、短時間睡眠で生活できる方が極稀にいます。しかし、人の7割程度は7時間~7時間半程度の睡眠を必要とします。
更に9時間~10時間程度の睡眠を必要とする「ロングスリーパー」の方もいらっしゃいます。

睡眠時間を削ると目に見えて頭が働かなくなります。
実際に神経活動は大幅に低下しますので、考えは纏まらないし、普段ならやらないようなミスも増え、仕事も捗りません。
ケアレスミスが多くなっている方は睡眠時間が不十分な事が挙げられるかもしれません。

また、睡眠中に疲労や集中力の回復だけでなく、記憶の整理や定着化がされています。新しい事がなかなか思うように覚えられないのは、睡眠を削っているからかもしれません。

仕事が捗る人、もの覚えが良い人ほど実はしっかりと寝ています。
効率が良いから寝る時間が確保でき
寝る時間が確保できているから効率が良いんです。

寝つきを良くない場合は、お風呂を意識してみると効果的です。
ゆっくりお風呂に浸かることで身体の深部体温が上昇します。
そして寝る1時間半~2時間前くらいに、ちょうど寝る際の身体の深部体温が下がり始め、寝つきが良くなります。深部体温を一度上げ、寝る時に下がる事で眠気は作れます。

ちなみに、かのアインシュタインさんは10時間睡眠をしていたようです。
活動している時間の質を上げるためには起きている時と同じくらい睡眠が大切です。

睡眠の量が難しい場合は質を上げる


悩みが大きい場合は睡眠時間を取る事が難しい場合があります。また、睡眠時間にこだわりすぎて「ああ、今日も寝れなかった」となりがちです。
そんな方は睡眠の量からでなく、から高めると次第に脳の神経活動が改善していきます。

じゃあ、睡眠の質はどうしたら高まるの?というと
「枕を変える、布団を変える」だけです。

枕と布団を侮れません。
枕を変えただけ、布団を変えただけで、睡眠の質は劇的に高まります。
特に枕の効果は絶大です。

一度オーダーメイド枕を作れるようなお店に足を運んでみて、試しに作ってもらってみると良いかもしれません。

人生の3分の1は寝ています。その時間が健やかに過ごせると考えると決して高い買い物ではないと私は思うようになりました。

恥ずかしい話、私自身はあまり頭が良くないんですが、睡眠時間を大切にするようになってからは仕事も私生活もかなり変わってきました。もしかすると、私達は能力の100%を出していなかっただけなのかもしれません。

青魚やナッツ類を食べる


青魚やナッツに含まれる「オメガ3脂肪酸」は、脳の神経活動を改善します。
脳には神経の伝達を保護している「髄鞘(ずいしょう)」の主成分です。

この保護材(髄鞘)が少ないと、神経伝達の時、その信号が漏れやすくなる=神経活動の低下となってしまいます。

様々な研究が行われていますが、オメガ3は一貫して良い影響がある数少ない成分です。

また、日常的に青魚を食べる日本人と、あまり食べないドイツ人では、日本人の方がうつ病が少ない傾向があります。
しかし、あくまで傾向です。
うつ病を治せるほどの効果があるわけでは無いけれど、多少の効果がある、と捉えた方が良さそうです。

ちなみにオメガ3脂肪酸の1つであるDHA。どこかで聞いた事がある方も多いと思いますが、
一般的に「DHAは頭を良くする」と謳われていますが、
より正確には「DHAは衰えた神経活動を改善する」ものです。
限界突破するものじゃなくて、元に戻すもの、と捉えるとより的確です。

心の疲れは、日々の生活のバランスが崩れるだけでもかなりの影響を及ぼします。むしろ、様々な要因によって、脳のバランスと心のバランスが崩れる事が大きな要因になっているんです。

出来るところから、少しずつ取り入れていくことが大切です。
今回は少し長くなってしまいました。皆様の貴重なお時間を頂きましてありがとうございます。

今日のあなたの一日が「脳の神経活動を取り戻す」1日である事を願って。
読んでいただきありがとうございます!!

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