刺激と抱擁。拙いアフォリズム。~過去の私の、迷いと決心の記録~
今回は「断章形式」のアフォリズムな回です。 曲がりなりにも沢山の考え方に出会ってきました。そしてその中のいくらかをブログに書いている、といった次第なんですが、 やっぱり様々な考え方に真っ向勝負を仕掛けていくと、どうしても「混乱Read More...
人生は不条理だ。だけどね。~アルベール・カミュ「不条理の哲学」~
ノーベル文学賞を受賞した作家であり、哲学者でもあるアルベール・カミュの「不条理の哲学」について 触れていきます。 彼の哲学は 哀愁を漂わせつつも、その言葉の端々に抑えきれない熱情があふれ出しています 。「冷静さと熱っぽさ」の緊張状態を保ちながらも、その緊張を維持していく。 そんな考え方と生き方を教えてくれます。
もうひとつのソシュール論【破】&【急】 そもそもことばとは何か?~『ソシュールの思想』と「原資料」~
ソシュール論には大きく分けて二つあります。ひとつは一般的な理解である『一般言語学講義』によるソシュール論。そしてもうひとつは数十年後に見つかった「ソシュール手稿」による、「本意」としてのソシュール論。今回は、この二つを見比べながらも、少しずつ露わになる彼の「本意」に迫っていきます。
『一般言語学講義』要約 ソシュール論【序】 そもそも言語とは何か?~『一般言語学講義』~
私達は、言語というものにあまりにも身近に触れすぎているために、「そもそも言語とはなにか?」については、あまり知らないかもしれません。私達は生まれた時から、言葉に囲まれ、言葉によって育ち、言葉を通してモノを考え、言葉を介して会話をします。言の葉から言語を獲得する私達。言語の作用を知ってみるのはどうでしょう?
カオスと混沌、二つの「無」~西洋の「カオス」と東洋の「混沌」における「無」の微妙かつ重要な違い~
今回は「西洋のカオスと東洋の渾沌の表す【無】は、実は微妙に違っていて、その違いが分かると東洋の典型的な矛盾は、矛盾じゃなくなるよ!」的な話をしていきます。 一見すると「有でありながら無。無でありながら有。」と言った言葉は矛盾しかないように思えます。しかし、実のところ東洋的な見方をすれば矛盾していないんです。
モノゴトをモノ中心ではなく、コト中心で見てみる。~事物の事象的考察及び転回のこころみ~
モノから世界を見渡すのではなく、むしろコトから世界を見渡す。コトがモノを成立させ得るのなら、コトから始めてみる。一見珍妙な試みが、ひょっとすると誰かにとっての楽しい日々を生むかもしれないな。なんて考えながら、気ままにブログを更新してみました。
あらゆる事物は常に何かになる途中である~ジル・ドゥルーズ 「差異の哲学」のカケラ~
今回はジル・ドゥルーズさんの「差異の哲学(超越論的経験論)」についての話をします。この哲学はこの世界の現実を、相当な解像度で紐解いてくれるような「ものの見方」や「考え方」を与えてくれます。
脳の統一理論「自由エネルギー原理」について~私達の脳は常に予測し、誤差を埋めようとする~
今回は、現在脳神経科学において最もホットな話題の一つともいえるであろう「自由エネルギー原理」についてのお話です。着々と様々な検証がなされ、脳科学のみならず注目を集めている原理です。この原理は脳のあれこれへの説明可能性を秘めていると感じましたので、ご紹介していきます。
「客観」って、本当に経験したことがあるものかな?~フッサール 『現象学の理念』~
今回は 「客観についてもう一回考えてみよう」 的な話を、 哲学者フッサールさんの「現象学」 から見ていきます。
人間は想定が先立つようなので、その想定を見直してみる
「人間は想定が先立つようなので、その想定を見直してみる」 と題しまして、脳の話と悩みを解消するような関連の話をしていこうと思います。個人個人によって、 世界の見え方はびっくりするほど違うものです。そして、ものの見方や考え方が変われば、日常ですらも見え方がガラリと変わって感じます。 同じ事柄に出会った時、人それぞれどうしてこうも違って感じるのか?