もう1つの脳がある

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雑学

こんにちは!幸せマンです。
今回は、今まで脳神経科学として誰もが名前を聞いた事があるであろう「ニューロン」の研究はかなり進みましたが、全容が把握できていないのが現状です。しかし、最近では今まで特に目立った働きをしていないとされてきた、「もう1つの脳」が注目を浴びています。もしかすると、そちらの機能を理解する事でより私達自身の理解が深まるのでは無いかと期待されています。それが「グリア細胞」です。

今回の内容は、この「グリア細胞」を知らなかった人にも分かるよう簡単に説明できればと思っています。

では、早速いきましょう!

もう1つの脳「グリア細胞」とは?


私達人間の頭の良し悪しは、人それぞれでそんなに差がないものだと感じていますが、世界のほんの一握りの人は、やっぱりとんでもなく頭が良い人がいる事も事実です。

ほとんどの方が名前は知っているであろう、アインシュタインさん。彼がなにを成したかは置いておくにしても、簡単に説明すると「当たり前に囚われない事」が挙げられるかな?と思います。
今までの時代にあった、当たり前を根底から覆し、実際そっちが正しかったんだね!を成し遂げた人です。
「世界が理解できているなんておかしいね。」を証明した、そのあまりに画期的な考え方の展開は、まさしく「天才」と呼ばれるにふさわしい人だと思います。

そんなアインシュタインさんと私達の脳の一体なにが違うのかは、気になるかと思います。実際当時の科学者たちはアインシュタインさんがなくなった後、その脳を調べました。

結論から言うと、神経伝達の源であり、脳の各地へと情報を送っている「ニューロン」。
これ自体の数や形には特別な違いがなかったんです。

しかしアインシュタインさんは、そのニューロンを囲って、梱包材や保護材の役割をしている「グリア細胞」の数が圧倒的に多かったんです。

重要視されなかったグリア細胞


グリア細胞とはニューロンをサポートするように、巻きついたり、守ったりして神経の伝達を助けています。これ自体は以前から分かっていました。

ところが当時、というか最近に至るまで、この「グリア細胞」の役割でそこまで重要視されてきませんでした。ただただ、ニューロンを囲っていて「送られる情報自体はやっぱりニューロンが主役だよね!グリアはサポート!」とないがしろにされていたんです。梱包材のような役割の他にもたくさんの機能がありましたが、そのどれもが補助的な役割であるとされていました。

どうして神経の伝達そのものにそこまで関わっていないと考えられたかは、ちょっと構造にも触れるので難しいんですが、簡単に言うと

情報を送るための仕組みが、ニューロンは明確だったことが挙げられるんじゃないかと思います。
何らかの経験を得て、ニューロンが反応し、電気信号や伝達物質(有名なのはドーパミン)を送るという仕組みが目に見えやすかったんです。
そしてそれが実際に脳内を情報として広がり、駆け巡っていたので、「これはニューロンが情報を送っている!」としてしまうのは、仕様が無いですよね。

しかし、どうやら情報の伝達はニューロンだけでなく、「グリア細胞」も行っている事が分かりました。
つまり、ニューロンのサポートを行いつつ、その行き交う情報を制限したり、増強したりもしている可能性がある事が分かってきたんです。

私達の脳内の「グリア細胞」は、ニューロンよりも圧倒的に多いんです。数だけで見ていくとグリア細胞はニューロンの約6倍あるとされています!

その圧倒的な数を占めるグリア細胞を重要視し始めたのなら、脳の知識を更に深める要因になりえるという事です。

今までの脳科学は入り口と出口が分かっていても、その深い所が何故だか複雑で理解できなかった部分が多かったのは、「グリア細胞」の働きをあまり重視していなかった事も大きな要因なのかもしれません。

これからは脳の影の立役者かもしれない、もうひとつの脳「グリア細胞」の研究が進めば、見えなかったものが見える、新たな時代が来ると感じています。

グリア細胞にも色々ある


さて、今まで「グリア細胞」と一括りにしていた、この脳の影の立役者ですが、実はかなり多種多様なんです。現時点で大きく分けられたグリア細胞の名前は4つありますが、おそらくこれから研究が進み、もっと細分化されていくものだと思います。

その4つとは
「シュワン細胞」「オリゴデンドロサイト」「ミクログリア」「アストロサイト」と言う名前で呼ばれています。
正直これだけでもちょっと「うぇ…めんどくせ!」となると思いますので、今回は触れません。笑

話を戻しまして、この「グリア細胞」は進化の過程を見ていくと、ニューロンを保護している「グリア細胞」が無い生物とある生物はいるんですが、中間の生物は不思議な事にいないんです。
つまり、突然グリア細胞が生まれた事になるんです。これはとても不思議です。

今回はもう1つの脳である「グリア細胞」についてでした。この細胞の解明が進めば、今まで良く分からなかった病の解明だったりが進むんです。
アルツハイマー病や統合失調症、うつ病やパーキンソン病なども、脳のバランスが少しばかり崩れたから起きている事が分かっています。
グリアの研究が世の中のより一層の理解になりえるんです。

まだまだ謎が多いんですが、今後解明されたらまた記事にしようと思います。

今日のあなたの一日が「もう1つの脳」について知る一日である事を願って。
読んでいただきありがとうございます!!

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