今こそ資本主義を知る

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雑学

今回は資本主義のお話です。なんだか難しくて面白くなさそう、と感じる資本主義について、今日は誰が見てもその大まかな仕組みをご理解いただけるようご紹介していく内容でご紹介していきます。「国」としての「経済システム」が少しばかり見えてきます。個人的には知っておいて損は無いと思いましたので、記事にしていきます。

では、早速いきましょう!

資本主義がやってきた!


すこし昔の王様や貴族が国を統治していた時代。
王様とほんの少しの上流階級が贅沢三昧をする状態に不満が募り、そんな時代に終わりを告げるべく、民衆が立ち上がり国をひっくり返していきました。

その目的はひとえに
「ほんの一握りの人のための国では無く、皆のための国を作ろう!」
というものです。

そうはいっても、「みんなのための国」としてあるためには「皆がお金をある程度持って、不自由することなく暮らせる仕組み。」
つまり、みんなのための国の経済的な仕組みが必須です。

そこでアダム・スミスがサッ!と登場します。
アダム・スミスは「経済学の父」とも呼ばれ、現代まで続く資本主義の土台を構築した人です。

「沢山の人がお金をもって豊かになり、不自由することなく暮らしていくには?」という問いに対し、アダム・スミスはこう答えます。

「基本的には自由にお金稼ぎをしてください!」
これだけ聞くとトンでも理論のように聞こえますが、そうでもなかったりします。

「自由な」資本主義


例えば、私がお米を作っている農家だとします。
この時、自由にお金稼ぎして良いといわれたら
「沢山作って、沢山売りたい!そうすれば、その分儲かるな!なんたって自由なんだから!」こう考えると思います。

私のお米は評判が良いようで、それそれは沢山買ってもらえました。
私は儲かるし、皆は美味しそうに食べてくれる。
自分の努力はしっかり報われるし、皆も幸せそうです。
誰もがハッピー
!!

しかし、そこで私はまたまた考えました。
「順調だ!資本主義万歳!!ん?ちょっと待てよ?これだけ売れるんだからもっと値段を上げてもいけるんじゃないかな?」

こんな考えから、私は自分の利益を多くしようとお米の値段を上げてしまいます。

その結果、少しずつお客さんは離れ、遂には全く売れなくなってしまいます。
これはいけないと値段を元に戻しましたが、それでもお客さんは戻ってきません。
必需品のお米がこんなに売れないのはなぜだろう?と私は不思議に思っていました。

そんな折、かつて私のお米を沢山買ってくれた常連さんだった人を偶然見かけ、私は尋ねます。
「あの時は少し調子に乗っていたんです。ごめんなさい!その…また買ってはいただけませんか?」

そんな懇願をすると、かつての常連さんはこういいました。
「ああ、あなたには大変申し訳ないんだけど、実は隣町でもっと安く売っている農家さんがいてね。みんなそちらのお米を買っているよ。」

私が欲張って値段を上げてから少し経ったとき、
ちょうど隣町で新たな農家さんがお米を栽培し始めたために、私のお米は売れなくなったんです。

自由に稼いでいいのは当然私だけではありません。「お米は儲かる!!」こんな噂がみんなを農家にします。
これを聞いた私は考えます。
「もっと価格競争に負けないお米を作ろう!美味しくするか?もっと価格を下げるか?う~ん、どちらもやるか!」

「見えざる手」


この例え話から資本主義がちょっとずつ見えてきますよね。
個人(企業)の頑張り1つ1つが国全体の経済を盛り上げます。ニーズのある努力を続ければ続けるほどにです。どこにニーズがあるのかを見極める事ができれば、自由の恩恵を自身も他者も、非常に強く受ける事ができます。

しかし、新規参入もまた自由なんです。他者も自由の恩恵を受けたいと思い、次々と強力なライバルたちが現れては、すでにある物を改良したり、価格を下げたりしていきます。

そしてそこに「自由への競争」が生まれ、それを買う側の人は、良いものを安く得ることが出来、個人(企業)もまた良いものや安いものを作り出そうとします。

国民の「自由の恩恵を受けたい!」という思いが、その国、更には現代では世界中の経済を盛り上げていきます。

また、あんまり自由を謳歌しすぎてしまうと、競合する他の人に負けてしまったり、ルールを破れば罰せられるよ、という考えが資本主義にはあるんです。

皆が自由に稼ぐから、より良いものに、そして勝手に社会は修正される、といった考えを
アダム・スミスは「見えざる手」と呼びました。

つまりは
「個人が利益を追求する事は、他者にも利益をもたらす。もし不当な利益追求があった場合【見えざる手】が社会を導く。だから自由に稼いでください。」
アダム・スミスはこう考えたわけです。

当時、産業革命の時期とも重なって、更には魅力的な「自由」という言葉もあって、一気にこの考えは広まっていきます。

資本主義を一言で纏めると
「自由と競争」だと思います。

これによって経済的発展→科学分野への投資→最新鋭の新たなモノの誕生→経済的発展…というサイクルを繰り返す事ができます。

こうして紆余曲折ありながら、資本主義は現代に至るんですが、
資本主義が広まった少し後、
「資本主義は皆を幸せにするどころか、不幸せにする仕組みだ!必ず破綻する!」と猛烈に批判をした人物がいました。

それが共産主義を提唱した、マルクスです。
マルクスさんは
「皆が平等を得るための仕組みはそんなんじゃない!」といいましたが、それはまた別のお話です。ということで次回取り上げていきます。

今回は、資本主義の仕組みを簡単な形にしたつもりですが、どうだったんでしょう?笑
お役に立てたのなら嬉しいです。

ちなみに、この仕組みを例えば「国」では無く「企業」で見た場合もその範囲を小さくして「見えざる手」が働いています。

例えば
動画を無料で閲覧できるサービスでは
「企業」がその場を設けて、個人や別企業が再生数を伸ばすために競争しあう事で、よりクオリティの高い動画が生まれるようになります。その際多くの場合は広告によって利益を生み出します。

その結果そのサービスはどんどんブラッシュアップされていますよね。

経済という点においては、「資本主義」を超えるシステムは、今のところありません。

ちなみに、資本主義は「経済の在り方」で、民主主義、君主制や独裁制というのは「政治の在り方」です。

次回、マルクスの「共産主義」について取り上げていきます。
共産主義を知ることで、私達の暮らす「資本主義」の良い所も、悪いところもより鮮明に見えてきます。

今日のあなたの一日が「資本主義」を知る一日である事を願って。
読んでいただきありがとうございます!!

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