こんにちは！幸せマンです。
今回は、10代の脳では何が起きているのかご紹介します。あの頃は大きな期待がある反面、不安を抱えたりも多かったですよね。私の場合は気持ちは常に揺れ動いていて、我慢ができず、それでいて日によって気分がコロコロ変わっていた記憶があります。私の話はさておき、大人の脳と比べどう違いがあるのか、また子供たちの成長に必要なものはなんなのかについてをご説明できたらと思います。
では、早速いきましょう！
思春期の頃の私達
誰もが通ってきた「思春期」。私達は誰しも思春期を経て大人になっていきました。
あの頃は何かと目の前のものに飛びついていました。
特に流行には敏感で、愛だったり恋だったりの話はかなりの割合を占めていたと思います。
興味はあるけど、興味の無いふりをする人や、興味全開で恋愛について考えていました。反面、不安も大きく、自分ではどうする事も出来ない強い気持ちに翻弄もされます。昨日は悲しい気持ちだったけど、今日は最高に楽しい。そんな日々だった事を記憶しています。
あの頃の私達の脳は安定しにくかったり、むしろ混乱が多かったり、抑えが効きにくかったりと、様々な情報が駆け巡っている繊細な時期です。
苦い思い出や楽しかった思い出がある程度鮮明に思い出せるのは、感情を伴う記憶は私達の中に残りやすいからです。
あの頃は○○だった、と思い出しやすいほどの感情を抱いていた証拠だと思います。
では、あの時の私の脳内ではいったい何が起きていたのでしょうか？
思春期の脳内
思春期の頃、様々な情報が駆け巡り何かと翻弄されていたのは、私達が判断を下す脳の部分（前頭葉）が25～30歳くらいになるまで発達の途中で、いわゆる大人の脳と同じようにはならないためです。
反面、不安などの感情を担っている部分は10代半ばから後半にかけて、完成します。つまり感情が先立ち、その判断はまだ弱いというのがあの頃の私達です。
結果として、感情はしっかりしてるのに、判断が少しだけ弱いがために、喜んだり悩んだりしやすい時期なんです。何かをしたい、したくないの欲求は強い反面、それを抑える力は私達大人ほどでは無いんですね。
しかし、悪い事ばかりではありません。
もし私達が
「やはり10代は多感で、危険な時期だから私達大人が、何でもやってあげて守ってやらなければならない」
と考えてしまい、その子供たちの行く先を全て決め、守りすぎてしまった場合には、大切な時期を与えてあげられなくなります。
10代にはとても柔軟に学んでいけるという一面もあるからです。
10代は柔軟な心を持っている
10代の脳では、大人になる為に様々なことに思いを巡らし、懸命にこれからに有効なものを残そうと常に変化しています。その変化は大人よりも遥かに多いものです。
もう少しだけ具体的に言うと、実際に脳の中の神経回路が様々な場所と必死に繋がろうと、手を伸ばし合っているんです。
これは大人の繋ぐ頻度よりも多く、そこから多くを得て大人になる為の準備を試行錯誤しながら成長しています。
神経回路が繋がっていく頻度が多いという事は、それだけ色々な事を感じて、柔軟に学べる時期でもあるという事なんです。
そしてこの神経同士を繋ぎやすくする、つまり、より柔軟な考え方を得るためには、じっとしているだけでは育まれないものです。
では、10代は何をした方が良いかというと、「沢山の経験」です。
よく泣いて、でも良く笑うから大人に近づく
沢山の経験から、より気付き、泣き、笑える経験があってこその10代です。
新しい経験を積めば積むほどに、脳が柔軟に対応し、これから大人になる子供たちを作り上げていき、未来が広がっていきます。
自分で考え行動する経験は、いつの間にか一人で立ち上がる力を培います。
最近の研究で、その新しい経験がたとえ失敗に終わったとしても、そのやろうとした考え方まで脳は感じ取っている事が分かっています。
つまり、結果だけでなく、その過程にも脳は反応し、変化しようと試みているんです。
新しく試みたその経験が無駄になる事は全く無いということです。たとえ失敗でもやろうとしたその気持ちまで観察しています。
思春期とは大切な成長の時期なんです。成長するまで何でもやってあげるのでは無く、何でもやらせてあげる事が10代のこれからを作り上げてくれるんです。
確かに、どの程度子供たちの手助けをすべきかはおそらく永遠の課題で難しい問題なのかもしれません。多かれ少なかれ、彼らには道しるべも、乗り越えるための足場も必要になる時があります。
しかし、自分で選択して自分の考えを導き出す能力は、その機会が無ければ培われません。その大切な機会を奪ってしまうのは10代の成長を、心が育まれるのを奪ってしまう可能性も秘めている事も忘れないであげたいと私は思うんです。
多くの経験を積み、新しいものに触れる事はなにも10代だけでなく、私達大人にとっても大切な事です。
その経験が私達を作り上げます。
なんでもやってみるだけの選択肢が、今、私達の目の前にも広がっています。
むしろ大人のほうが自分で選択する自由が与えられているとすら思っています。
なんでもやらせてあげ、私達もまたなんでもやってみるんです。
今日のあなたの一日が思春期を知る日である事を願って。
読んでいただきありがとうございます！！
