今回は、はるか昔から存在し、多くの人の心を落ち着かせた方法が、最近では科学的に根拠があるものだと急激に評価を上げている「マインドフルネス」についてご紹介します。
では、早速いきましょう。
それは身体の疲れでは無く、脳の疲れ
いつも疲れている。
1日何もせずに休んだはずなのに疲れが取れない。
頭が回らない気がする。
こういった事はありませんか?
これは身体の疲れではなく、「脳の疲れ」が原因かも知れません。
私達は日常生活の中で、「今日は何もしない」と思っていても、いろいろな事を考えてしまっています。
「あ、そういえばあの仕事まだやっていなかったな・・・」
「洗濯物取り込んだっけ」
「○○がああだったら良いな」
の様に常に何かを考えているものです。
フッと湧いたように浮かんでは消えていくこの状態。
実はかなりのエネルギーを消費しています。
世界で注目されている、脳の疲れに効く行動
これを解消するためには、色々考えてしまう状態から「今」に集中する事が有効です。
意識を「今」ある1つのことに集中する事で、脳のエネルギー消費を抑え、その疲れを解消する事が出来ます。また、毎日少しずつ続ける事で脳自体を疲れにくくする事ができるのが最大の特徴だと思います。
今や世界中から注目され、企業でも取り組みのひとつとして取り入れている画期的な方法が
「マインドフルネス」です。
そしてこのマインドフルネスの中でも最もポピュラーなものが「瞑想」なんです。
これは科学が証明しつつある、脳の省エネ法なんです。
瞑想は1日何時間もやるイメージがありますが、5分~10分程度でもその効果が認められています。更に言えば、同じ時間にやってもらえるとその効果は更に高くなります。
じゃあ、瞑想って具体的にどうしたらいいの?をこれからご紹介します。
マインドフルネス瞑想のやり方
1、楽な姿勢を取り、リラックスする。お尻や足などに掛かる重力を感じる。
2、ゆっくりと呼吸に意識を向ける。意識を向ける時は具体的に息を意識する。息を吸った際、鼻の奥に当たる新鮮な空気を、息を吐いた際、暖かくなって出てくる息を感じる。
3、呼吸以外に意識がいってしまったら、ゆっくり呼吸に意識を戻す。
こんな感じです。雑念は生まれやすいんですが、問題ありません。またゆっくりと呼吸に意識を戻していきましょう。
また、楽な姿勢はイスに座っても、あぐらをかくのでも大丈夫です。
最初は上手くできなくても、繰り返す事でどんどん上手くなります。
そのうち、歩きながら行う瞑想、「歩行瞑想」なんていうのも出来たりします。
足の裏の感触を一歩一歩確かめるように感じる。
手足の筋肉や間接の動きを感じる。
今、歩いている事に集中するのが、歩行瞑想です。
マインドフルネスの効果
この、マインドフルネスによって脳が疲れにくくなるだけでなく
・自分を受け入れる能力(感情と向き合う能力)が向上
・集中力、免疫力、短気記憶力などの向上
などの効果もあります。
脳は習慣が大好きなんです。
そしてどんどん変化していきます。
脳が変化して、それを維持しようとする事を「脳の可塑性(かそせい)」といいます。
マインドフルネスは脳の感情を制御する部分(前頭前野)に対する発達を促してくれるため、不安や恐怖を作り出す脳の一部(扁桃体)の反応をより上手にコントロールできるようになります。
人はコントロール出来る事が多いほど幸福感を感じます。特に、感情のコントロールができるという事は大きな幸福感に繋がります。
感情に振り回されず、日々を暮らしていける。
考えただけでも、ワクワクしませんか?
また、いくつかの研究では、マインドフルネスが強迫性障害や抑うつの改善と再発の防止に効果がある可能性が十分にあるとされています。
根本的な解決が薬を使わず可能だとすれば、こんなにすばらしい事は無いんじゃないかなぁと思っています。
どんどん頭がクリアになり、なんだか疲れたを解消し、更には疲れにくい脳にしてしまう。更に更に、自分の感情をコントロール出来る様になる。そんな可能性を秘めているのが「マインドフルネス」です。
何も道具を必要とせず、特別な設備もいらない。素敵な解決法だと思います。
今日のあなたの一日が頭スッキリ!な始めの一日である事を願って。
読んでくださりありがとうございます!