睡眠中の脳はむしろ活発

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健康

こんにちは!幸せマンです。
今回は、睡眠中の脳の活動についてご紹介していきます。私達はたやすく睡眠時間を削ってしまいますが、個人的には日常生活の中でも最重要な活動であると思っています。そんな最重要な睡眠について今日は少しだけ掘り下げていき、「寝よう!」となってもらえたなら幸いです。

では、早速いきましょう!

睡眠は必須の活動


私達人間を含む全ての動物は「睡眠」を必要とします。自然環境の中で、肉食動物に襲われるような無防備な姿を晒してまで、動物は眠りにつきます。
裏を返せば、無防備な姿を晒してでも動物は寝なければなりません。
長い長い進化の歴史の中でも、睡眠を取らないで生きていくことの出来る動物はいないんです。

肉食動物は比較的長く睡眠を取るものが多く、草食動物は短い睡眠の傾向があったりします。
これらから、どうやら動物は「安全なら沢山寝ていたい。」生き物であり、
「食べられちゃうから寝なくて良い身体に進化!!…したかったけどそれは無理!」な生き物である
といえそうです。

どんなに危険な環境下であっても眠る事が必須であるのが、私達であり、動物です。
では、どうして動物は睡眠を必要とするのでしょうか?

残念ながら最新の科学であっても全ては解明できていません。ですが、いくつかの根拠あるメカニズムは見えてきています。

睡眠による休息


「睡眠」というものは、「休息」と捉えている方がほとんどだと思います。
確かに「睡眠は心身を休める時間」であることは間違いないんですが、
よくよく考えてもみれば、「ゆっくり休めた」と感じるのは「睡眠中に何らかの活動」が身体で活発にされているからこそ、回復したりしているんだという事に気が付きます。

例えば身体の場合、
怪我をして細胞が傷ついてしまったものを「活動的」に直さないのであれば、その傷は一向に治りません。

私達が健やかに朝を向かえることができるのは、私達の意識の及ばないところで身体が頑張っているともいえます。
二日酔いから脱するのも、傷が癒えるのも、頭がすっきりするのも、睡眠中であっても身体が頑張ってくれているからです。

これは脳にもいえるんです。というより実際は
「脳にとっての睡眠は、むしろ活動の時間なんです。

睡眠中に脳は頑張っている


睡眠中の脳の活動は起きているときと変わらないばかりか
特に大脳皮質(私達がよく知る脳のイメージ通りのしわくちゃの部分)に関しては寝ている時の方が活発に活動してします。

つまり睡眠中にも脳は休んでいないのです。
ここで、注意したいのが「休めていないなら睡眠は脳に悪影響だ!」といっているわけではない事です。
必要な活動を必要な分だけ行っているだけなので、安心していただけると幸いです。むしろ正常な状態に戻すのが、脳にとっては健全なんです。

私達は寝ている間に浅い眠り(レム睡眠)深い眠り(ノンレム睡眠)を交互に繰り返しています。
個人差はありますが、大体90分ごとに、徐々に深く、徐々に浅くを繰り返しています。

もし、隣で寝ている誰かがいるのなら、レム睡眠状態はすぐに分かります。
レム睡眠の「レム」とは、英語にすると「Rapid Eyes Movement(s)」の頭文字をとったもの(REM)です。要は、「目がすばやく動く」睡眠状態を指しています。

つまり、まぶたの下で目があっちを向いたり、こっちを向いたりしている状態が浅い眠り(レム睡眠)です。
私は誰かのレム睡眠を見るたびに、「あ!レム睡眠状態だ!」と心の中でワクワクしている変な人です。笑
皆さんも楽しんでいただけたらって思います。笑

ちょっと話が逸れてしまいました。深い眠りについてに戻りたいと思います。

そして深い眠り(ノンレム睡眠)の中でも特に深い深い眠りの時、脳は休んでいるどころか、実は「ほぼ全ての脳内の神経細胞が活動」しています。
その活動の仕方も実に独特で、まるで神経細胞同士が足並みを揃えるように活動するんです。

ゆっくりと大規模に活動するので「徐波」とも呼ばれます。
徐々に起きる波のような足並み揃えた活動だから、徐波といいます。

どうやらこの活動が脳には欠かせないようで、
睡眠不足状態や徹夜などによって、なんと起きているときに部分的な「徐波」が起きます。

なんだか頭が冴えないのは、こういった活動が脳で起きている可能性があります。睡眠が足りないために起きている間に「部分的な緊急メンテナンス」を行っているようなものです。

これらから考察するに
「脳は睡眠中にその活動を最適化するためのメンテナンスを行っている」とみて間違いなさそうです。

実際、睡眠によって、頭が回るようになり、集中力の回復、記憶力の向上やひらめきやすくなる事が分かっています。

反対に、睡眠不足は頭が回らず、集中力は続かず、記憶が定着しにくく、記憶に残らないためにひらめきの材料が足りないなどの状態を自ら作り出す事になります。

起きている間に「徐波」が起きるとは言いましたが、部分的な活動になってしまっているので、脳からしてみればやっぱり全体的なメンテナンスをしなければ健全には保てないものです。

また、睡眠中には脳の老廃物を起きているときより遥かに掃除してくれる側面もあります。

このように睡眠中は「休息」という名の、「身体と脳のメンテナンスタイム」なんです。
とにかく睡眠は最重要な活動だと強く感じています。


またまた少し話は逸れますが、

睡眠は人だけでなく、
昆虫であっても必要とされている、必須の活動なんです。
実は、私達人間と昆虫の神経細胞は結構似ています。

数は大分違いますが、それでも基本的な仕組みとそのカタチ(ニューロンの仕組みとそのカタチ)は非常に似通っています。

その仕組みが似通っているので、例えば

昆虫に睡眠薬を与えると、人間と同じくしっかり寝てしまいます。

どれだけ進化をしても基本的な仕組みは変わらないというのは、それだけ神経細胞という組織が優秀な証なのかもしれませんね。

睡眠不足は結構自覚がしにくいものです。私達が「大丈夫!いつも通りだ!」と思っている日々は、もしかしたら80%か、70%の、いつも通りなのかもしれません。
もっと健やかに寝る事ができれば、もっと元気な私達でいる事が出来ます。

思考できないのには、思考できないなりの理由があるんです。
睡眠は単なる休息ではなくて、「メンテナンスの時間」です。

日中頭が回らないのは、脳からの
「すこし休みましょうね。」のサインです。

今日のあなたの一日が「よく寝る」一日であることを願って。

読んでいただきありがとうございます!!

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