忘れるとは?~記憶革命③~

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感情

今回は、前回「記憶術」。前々回の「記憶の仕組み」に引き続き、私達の記憶の大切な要素である「忘れる」についてご紹介したいと思います。悩みだったり、嫌な事を忘れたいけど忘れられない。そんな記憶はどうして忘れる事ができないのかをご説明できればと思っています。

では、早速いきましょう。

忘れたいけど忘れられない


私達は、悩みや嫌な事を忘れようと努力してしまう時がありますよね。
ところが、その悩みなどを忘れようと努力すれば努力するほどに思い出してしまいます。
正直これはしんどいし、辛いです。

これは、前回、前々回の「記憶の仕組み」「記憶力向上」が分かってきた皆さんなら今日記事を読めば割とすんなり理解できると思います。

また、前回と前々回の記事から先に見ていただけると、より深い理解が得られることと思います。

話を戻しまして、私達は覚えたい事もありながら、忘れたい事もあるわけです。
しかし、残念ながら私達は、
覚えるという行為は「意識的に出来る」んですが、
忘れるという行為は「意識的に出来ない」生き物なんです。

これを踏まえて、悩みへのアプローチを変えていく必要があるんです。
今回は「忘れたい」私達の脳の記憶についてです。

意識して忘れる事は出来ない


私達は残念ながら、「忘れる」という事を自分の意思でコントロールできません。ですので、私達が「忘れたい、忘れなきゃ」といくら願っても、これは叶いません。
それどころか、その事柄を「忘れたい!」と頭に思い出せば、思い出すほどに、「誰が、どこに、なにをした」かをより覚えやすい記憶「エピソード記憶」として鮮明にしてしまいます。

その辛い経験は、辛い経験であるがために何度も思い出し、より強い記憶にしてしまっています。

じゃあ、辛い経験をしてしまったらもう前を向いて歩んでいく事が出来ないのか?というと全くそんな事無いんです。
実際辛い経験を諸共せず「楽しそうに日々を暮らしている人」もまたいるんです。

私自身が悩みすぎて、どうにもならなくなってしまった時がありましたが、今は幸い「楽しそうに日々を暮らしている人」のひとりになれたと自負しています。

そしてその痛みは、苦しみは次第に癒していける「心の支えたち」によって解決できるようになるんです。

記憶は薄れゆく


私達の記憶は「時間と共に薄れ行く」という性質を持っています。とはいえ、辛い経験は、辛い経験のままでは薄れる事は無く、それどころか何度も思い出す事により、次第に強い負の感情を生み出します。

しかし、心の片隅に「時間と共に薄れ行く」性質がある事を置いておくといいと思います。

悩みについて解釈を加える


では、悩みについて具体的にどうしたらいいのか?というと
「忘れなきゃ」と忘れようとするのでは無く、「思い出しても何の問題も無い記憶にする事」です。
「なんでもない記憶」にさえ出来れば、次第に薄れゆき、私達は今後ずっと、それについて悩まないで済むだけでなく、同じ問題が起きたときでさえ、難なく乗り越える事が出来る様になります。

非常に難しい事なのは理解していますが、これが必要だと感じています。

今までの私の記事内で、悩みについて取り上げていた内容のどれもが、「悩みを忘れる方法」ではなく、「その悩みを悩みにしなくても良い」ようなものになっています。

そしてこれからも、その姿勢は保っていきます。あまりに書きたい事が多すぎてかなり重要な「記憶」が後回しになってしまったのは申し訳なく思っています。

悩みや不安は何も知らない状態で真正面から立ち向かおうとしたら、とてもじゃありませんが、受け入れがたいものだと思います。

しかし、一度に背負う事は無いんです。ひとつひとつ分解して、出来そうなところから解決していければ、それが糸口になって、少しだけ心に余裕が戻ってくるんです。

ありがたい事に「記憶」というものは、その形が定まってしまえば壊れることなく、ずっと継続するものでは無く、今から解釈を加えていく事で、少しずつその形を変えてくれるものです。

「記憶は時間と共に薄れ行く」んです。この記憶の仕組みは悩みに対する明確なアプローチになると強く感じています。

だから私達は、何度だってやり直せるんです。

その「辛い記憶」を「なんでもない記憶」にするために


最後に、自分でも今回が「自分の記事をご紹介する記事」になるとは思っていませんでしたが、それぞれの悩みにアプローチするのはこれが一番かな?と思ったので今回のような内容にします。

ひとつひとつ丁寧に、いくら時間が掛かっても問題なんかありません。先ずはあなたが幸せになってください。
以下、ご紹介していきます。

自分を認められず、苦しんでいるなら、先ずは自分を好きになる事です。誰かと比べる必要はありません。私達は私達のままで良い。

辛い過去に振り回されるのはとても辛いことです。しかし私達には「今」があります。

誰かに振り回され、自分の意見が言えない。自分らしく生きたいなら。

誰かの批判が苦しいなら、それがどういうものか理解してしまえば良い。批判はもうこわくない。

どうしても意欲が湧かない自分に納得がいかないなら、その意欲の仕組みを知ってしまえば良いんです。ちゃんと意欲は湧いてきます。

誰かを幸せにしたいなら、まずはやらなければならない事があるんです。

そして、一番大切なのは「幸せ」を感じることです。

今日のあなたの一日が「忘れるとはなにか?」を理解する一日である事を願って。
読んでいただきありがとうございます!!

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