幸せな部族の思考が科学の幸せに通ずる~ピダハン族~

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生き方

今回は、ある言語人類学者さんから「世界一幸せな人々」と言われている、ピダハン族の話をしていこうと思います。以前に紹介した脳科学的に世界一幸せといわれている「マチウ・リカール」にも通ずるものがあって非常に興味深かったのでご紹介していこうと思います。

では、早速いきましょう!

世界一幸せな人々


ブラジルの熱帯雨林に、現代でもなお狩猟採集民をしている「ピダハン族」と呼ばれる先住民の方達がいます。

彼らは言語人類学者ダニエルに「世界一幸せな人々」なんじゃないか?と言わしめた方々です。
その生活ぶりが近年科学でも言われている「幸せ」の要因を沢山持っていたので、今回はそんな暮らしをどんどんとご紹介していきます。

ピダハン族は、嘘をつかない


ピダハン族は嘘をつきません。
魚が取れる。獣がいる。など
彼らは「たった今起きていること」しか興味がありません。

というのも彼らの言語体系には「過去・未来」がないんです。
それもあってか「あの時はああだった」「今後はこうだろう」のような過去と未来はほとんど重要視されません。

彼らは自分たちのことを「The straight ones」、つまりは「まっすぐな人」といい、外から来た人を「The crooked head」、つまりは「ひねくれた頭」といいます。

きっと彼らからすれば
「なんだか古い事や起きてもない事をよくしゃべる変な人達だなぁ。」
私達を見ているのだと思います。

ピダハン族は、階級がない。そして異文化は取り入れない


またピダハン族には階級のようなものがありません。もう少し言えば、人と人との間に優劣がありません。

自分たちと自分たちの文化を信じていて、皆自分の家族を守るためには満ち足りていて、必要とあらば皆を守ります。

また、異文化に触れる機会はあるんですが、彼らはそれを便利だからと言って自分たちの生活に取り入れたりはしないんです。

小さな集落ではありますが、皆が心に余裕を持ち、穏やかに暮らすような生活を実現してしまっています。

助け合い、遊び、笑う生活をもう実現してしまっているので、多文化に触れることがあっても、自分たちの生活には取り入れません。
なぜなら、将来的に楽になるなどは関係がなくて、
「今満足しているんだから、これ以上何の必要があるんだろ?」という感覚か
「むしろそれがあるからよその人は“ひねくれ”るんじゃない?それはいいと思わないからいらないよ。」という感覚に近いんじゃないかと思います。

彼らの凄いところは、なんといっても「精神的に苦しんでいる人は一人たりともいない。」というところです。約400人足らずの民族ですが、悩んでいる人が0人ということは、悩む可能性すらそこにはないんです。

つまりは、「本人が心に余裕をもって生活した時、悩みを抱えないどころか、皆を思いやる、ということが自然になされる」ということです。

文化の違いによって衝撃的な選択をとることはもちろんありますが、その選択にも悪意が全くありません。
ピダハン族の話を聞くと、やっぱり「性善説(人の本性は善)」は正しいんだなぁと思います。

嘘をつかないのではなく、嘘をつく必要がない


彼らは嘘をつかないように徹しているわけではなく、嘘をつく必要がないんです。
見栄を張らないように徹しているわけではなく、見栄を張る必要がないんです。

ここで言いたいのは、ピダハン族のように熱帯雨林で暮らしていこう!ということではなく、「本心から自分にも他人にも嘘をつくことなく、見栄を張ることなく、今現在に生きる」というその秘訣をできうる限り私達自身で腑に落ちていき、そちらへ進んでいきましょう。ということです。

今の私達がどのような状態であっても、複雑な現代社会の中であっても、それに近づくほどに私達は、悩むことが無くなっていく、と私自身も感じています。

幸せの共通点


以前ご紹介した、脳科学的に世界一幸せな人である、チベット僧の「マチウ・リカール」は脳の観点から見れば、とてつもない幸せを感じていらっしゃる方でした。
そして、リカールが特に幸せを感じていた時は「世界の人々に思いをはせ、その平和を心から願っている時」でした。
つまりは「誰かの幸せを優しさや思いやりを心から考えている」時、人は強い幸せを感じます。

「心から考えている」ということは、本心から優しさを持ち得る状態にある、ということです。
ピダハン族もリカールも、前提として自分自身に心の余裕を持っているんです。
偽善でも打算でもなく、ただただ思いやりを持っています。

ピダハン族の方は、おそらく生まれてからずっとそうだったと思います。

繰り返しにはなりますが、私は何も、アマゾンで暮らそう!だとか、チベット僧になろう!と言っているわけではなくて、その幸せそうな共通点をできるだけ彼らから学んでいきましょう!と考えたため、ここまで読んでいただきました。

そしてもうすでにその共通点は近年の心理学でもしきりに言われています。
つまりは

今を生きること
自分に、他人に嘘をつかないこと(嘘をつかなくてもいいような状態に自分自身を整える)
他者との比較をしないこと(比較しなくてもいいような状態に自分自身を整える)
自分を責めないこと
(自分も他人も同等に尊重できる状態に自分自身を整える)

これらを私達自身が実現させるために歩みだすことです。

また、脳は私達の考えや行動に順応しようとしてくれます。
何度も何度も繰り返すことで、その思考や、その行動が習慣付いていきます。

初めは危なっかしく、けれども次第に安定して、それが私達を支え始めます。

ピダハン族やリカールは、その文化や、あるいは自身の歩みによってそれを実現しているものと思います。

そしてそれが実現した先にいる人たちは決まって「幸せそう」なんです。

少なくとも、悩みがないのです。
悩む人が少ないのではなく、悩む人がいないのです。

今日のあなたの一日が「まっすぐな人々:ピダハン族の生き方」を知る一日であることを願って。
読んでいただきありがとうございます!!

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