幸せには順番がある~幸福優位性~

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生き方

今回は、一口に「幸せ」といっても幸せには種類があって、その順番を間違えず、順々に実感していく事がもっともスムーズにより大きな幸せを実感できるんです、という話をします。多くの人は、特に真面目で一所懸命な方ほど、「幸せの順番」を間違ってしまうんです。今回は「幸福優位性」という心理学的な話です。

では、早速いきましょう!

幸せとは?


「幸せ」ってなんでしょうか?
こう聞かれると多くの人は上手く答える事が出来ないんじゃないかな?と思います。

そんな中でも、その回答をなんとなく持っている人はこういうと思います。
「自分にとっての幸せは、きっと沢山お金を稼いで、裕福に暮らせるよう、成功する事かな。」

確かに私達は自分の成し遂げたい目標が達成された時に大きな幸せを得ることが出来るという事は判明しています。
そして多くの人はこの答えに対し、「確かにそうかも!」と賛同する事と思います。

そして、そう思う人はまるでこれが唯一の答えであるかのように、ただひたすらに努力を重ねていきます。
本当に凄い事ですし、素晴らしい事だとも思います。
あるいは自分には無理だと思いつつも漠然と「○○があればなぁ。」と思っていたりするものですよね。

しかし、結論から言ってしまえば

幸せはその他にもあるんです。

そして、成功のみを目指してひたすらに努力をすると言うのは、心理学の膨大な研究結果から見ても「成功への遠回り」である可能性が高い事が分かっています。

あくまで成功による幸せは最終的な目標なんです。その前に私達にはやらなければならない事があります。という内容が今回ご紹介する話です。

成功は間違いなく幸せ


成功をする事は間違いなく幸せを感じることが出来る大きな要因です。

しかし、その「成功のみを幸せ」としてしまうと、途端に悪さをし始めます。
どういう事かというと、成功だけが幸せと思うという事は、裏を返せば成功していない「今現在は」幸せでは無いという事です。

例えば
私が今現在、成功こそが幸せだ。成功すれば報われる。こう考えていたとします。

成功すれば報われると思っているという事は、今現在は幸せを感じていないので、成功する目標のため、幸せを得るため、自分の身体に鞭を打ち、無理をし、我慢しながらなんとか成功を収めようとします。

しかし、無理をしたり、我慢をすればする程に、ストレスを抱えるようになります。
これが私達を苦しめてしまう要因になります。

人は、ストレスが大きくなってくると思考が鈍くなり、頭が回らなくなるようになっていきます。1つの仕事に掛かる時間は増えていき、残業時間も増えていく。それでもなんとかこなすためには、今度は睡眠時間を削るしかなくなっていきます。

そうしてもっと頭が回らなくなり、時間がなくなっていく。
この悪循環を繰り返してしまい、精神的にもキツくなってきてしまうものなんです。

その結果、その目指していた成功はどんどん遠くなってしまうかもしれません。

かつての私も、これに当てはまりました。
こうした悪循環の原因は、「未来の幸せ」ばかりを目指して、「今の幸せ」を全く持って目指していなかったどころか、少し頑張りすぎた結果、「今の不幸」と「過去の不幸」に縛られるようになりました。
あの頃は大変悩みましたが、「今の幸せ」に目を向けた結果、ありがたい事にそれを実感できています。

幸せは成功だけでは無い


未来の幸せを目指してひた走るためには、「今の幸せ」も実感しない事には、私のように挫折を経験する事になってしまいます。

もっと具体的に言えば、成功を目指すあまりに、気付けていなかった「今の幸せ」を捨てながら走り続けていた事が最大の原因です。

幸せには種類があります。特に大きく分けて3つあるんです。

1つ目は先ほどの話の通り、「成功」などによる幸せです。そして残りの2つは「健康と安定した心」と「周囲との繋がり」です。

そして、最も重要なのは「成功以外の2つ」です。
よくよく考えればそこまで難しくない話なんです。
健康で心が安定しているからこそ、その心の余裕が良好な人間関係を作り上げます。
そして、安定した心と良好な人間関係があるからこそ、成功の為にひた走る事ができるんです。失敗しても帰る場所があります。

つまりは
「しっかりとした土台」となる「健康と安定した心」と「周囲との繋がり」の2つが築けた時初めて、「成功」のための努力が最大化します。

人は、心が穏やかで安定している状態だと、思考が冴えるんです。
思考が冴えているから、仕事が捗り、時間に余裕が生まれ、その結果として家族の時間や睡眠の時間が増えるんです。

主に心理学では
「幸せが先立つから成功に近づく」という大変大きな傾向が掴まれていて、
それを「幸福優位性」と言います。

今を犠牲にするんじゃなくて、
今の幸福を優先するから成功する確率があがります。
ですので、今ある幸せを作り上げ、実感する事が
「今の幸せ」と「これからの幸せ」を与えてくれます。

ただ、
仕事にのみ懸命に打ち込むことで、大きな成功を成し遂げた方も確かにいらっしゃいます。

誰もが知っているスティーブ・ジョブズさんも、まさしく「仕事人間」でした。
ひたすらに仕事に打ち込み、数々の逸話を残したジョブズさんですが、会社や家庭での人間関係はあまり、というか全くと言って差し支えない程に重視していなかった人としても有名ですよね。

そんなジョブズさんが亡くなる前に、こういったそうです。
「もっと家族との時間を大切にすれば良かった。」
懸命に仕事に打ち込み、その偉大な人生を掛けて出した答えは、「仕事」では無く

「家族」でした。

私達は、どこか今ある環境を、特に「家族がいる事を当たり前」と考えてしまうところがありますが、これは当たり前なんかじゃありません。
そして、気付くことさえ出来れば、それを大切にする事が出来ます。

今回は心理学的なアプローチをしましたが、実は脳科学によって、「健康と安定した心」と「周囲との繋がり」、そして「成功」で放出される脳内物質とその効果が、ある程度判明しています。
つまりは、「何をすれば幸せを感じるか?」はある程度具体的に分かっているという事です。

ですので、次回は今日の話を脳科学でアプローチしていこうと思います。

今日のあなたの一日が「今ある幸せ」を掴む一日である事を願って。
読んでいただきありがとうございます!!

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