誰もが持つ考え方のクセ

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生き方

今回は誰もが持っている考えた方のクセ(バイアス)を知り、私達自身がその考えに囚われてしまわないよう知っていただくため、代表的なバイアスである「確証バイアス」についてご紹介したいと思ってます。

では、早速いきましょう!

私達が持っている考え方のクセ(バイアス)とは?


私達は日々暮らしていく中で、知らず知らずのうちに思い込みや決め付けをしてしまっています。これは人間に組み込まれた「考え方のクセ」なので、知らない事には対処が難しいものです。というか、思い込みであると気付かず、あっという間に飲み込まれているものなんです。
この思い込みが私達を不自由にし、本来の幸福感を感じられ無くなるまであるんです。

今回の記事では特に気をつけていないとやってしまいがちな「考え方のクセ」、今回は「確証バイアス」をご紹介して、もっとずっと楽になってもらえたらって思います。

確証バイアスとは?


確証バイアスとは、「こうなんじゃないか?」という思いから、自分の都合の良いような情報ばかりを集めてしまい、結果「やっぱりそうだ!」「そうに違いない!」と思い込みが膨らみ、本来の事実が見えなくなってしまう、怖い心理の1つです。

これによって、
好きと思った時は、その事柄の良い所に目が向いて、悪い所を見ないようになり
嫌いと思った時は、その事柄の悪い所に目が向いて、良い所を見ないようになります。

例えば
付き合い間もない頃、好きで好きでたまらない相手に対し、悪い所なんか無くて、いい所しかないと思っていました。意思が強く、頼りになり、目の前の課題に一生懸命に励む。一体この人の何処に悪い事があるのだと、私が感じていたとします。
ところが、結婚して数年後、私の気持ちはかなり落ち着き、いやむしろ、嫌だなと思う部分が増えてきた。頑固だし、威張ってばかりでうるさく感じる。目標ばかりで、家族を大切に思っていないんじゃないか?など、よく思っていたところがむしろ嫌な部分に見えてきた。
このどちらも確証バイアスです。

良い所、悪い所。私達の捉え方次第で、このように変わっていってしまいます。
この場合、相手は変わっていなくとも、私の好き嫌いで印象が変わってしまった例です。

また、他の例えをしますと、
Aさんから、「Bさんね、あの人は頑固だから気をつけた方がいいよ」といわれ、もう既に私達は嫌な先入観に囚われてしまいました。
更にある時、通学中の子供に対して、Bさんがすれ違いざまに「横並びで道路を歩くんじゃないぞ」と注意している様を見て、自分の通り道だ!といわんばかりの態度に
私は「やっぱり頑固で、更には自己中心的な人なんだ」と感じたとします。
嫌な情報が先立ち、良いところなんかないんじゃないかと思ってしまっています。

しかし、ひょんな事からBさんと話す機会に恵まれます。内心嫌だなぁと感じていましたが、接して見るとこんな事が起きました。

確かに少し口が悪い一面があるものの、明るく素直でにこやかに笑う素敵な人。
通学中の子供の話をしてみたら、「車に轢かれたら危ないから。」
私の印象はガラッと変わります。

自己中心的で頑固に見えたBさんが、
実際は、むしろ子供の身を案じていた
としたら、どう感じますか?

悪い印象を確証バイアスによって強めてしまったものの、実際話して見たらとても良い人だった。
なんて事が起きてしまいます。

最初の例も、次の例も、
自分自身が嫌いだと思えば悪い部分に、好きだと思えば良い部分に目が行き、目の前の事実でさえも好き嫌いにより、どんどん好きになり、どんどん嫌いになるんです。
特に、「嫌い」と私達が決心した際の確証バイアスの威力は凄まじいんです。

確証バイアスを取り払う


では、この考え方のクセにどう対処していったら良いか?というと
「一度冷静になり、良い所は勿論、悪い所も含めて自分の目でその事実を確かめる事です。
好きであっても嫌いであっても、一度考えてみるんです。

最初の例では
あの時、確かに感じていた意思の強さは、今も健在で、うるさいと感じつつも、頼りになるのは間違いない。
この場合は一度ちゃんと話して見た方が良さそうです。
もしかしたら、変わったのは相手ではなく、私かもしれません。
私が嫌いになったから、悪い分部が目に付き始めた可能性もあります。

それに一緒に暮らすという事は、お互いの悪い所が見えて然るべきなんです。
「悪い所があってはならない」と考えると私自身で私を悩ませてしまいます。
言い争うより
「こんな悪いところもあるけど、こんな良い所もある。」とお互いを認め合うことが信頼関係を強くしてくれます。完璧にこなせる人なんていないんです。

私の悪い所に私自身が気づいていない可能性があります。「相手が変わってしまったんだ!」に強く縛られてしまっています。
この場合、お互いの勘違いである事がほとんどです。「ごめんなさい」と恥ずかしがらずに伝えたいものです。

私達が何でも受け入れるから、相手も受け入れてくれるようになります。
「私からなんて絶対に嫌だ!」と考えてしまったなら、一向に良くなっていかないんです。

また、Bさんの例でも
実際話した結果、勘違いでした。確かに、お世辞にもBさんの言葉遣いは良いとはいえなくても、根っこにあるのは気の良い明るいBさんである事は間違いない事実です。

Aさんに関しては、Bさんに悪い印象を抱くような経験があったかも知れません。それによってAさんも確証バイアスに陥ってしまった可能性があります。私達が出来る事は「事実によって」判断する事です。Aさんがどう言おうが自分の目で見るまでは「実際どうなんだろう?」にとどめておいた方が良さそうです。Aさんがそう思った事は必ずしも私達と同じではありません。ここでまた「かもしれない」に振り回される必要は無いんです。

先入観や最初の出来事でどうこう決めてしまうのではなく、私達の目で都度実際に確かめて、把握し、反対の意見にはどんなものがあるかを私達自身で判断する事が大切です。その判断によって周りがどう思うかは私達にはどうこう出来ません。

私達が素直であればあるほどに、素直な人たちに囲まれ、より自由な環境に身をおく事ができます。
「こうなんじゃないか?」を「実際どうなの?」と確かめる事は考え方のクセ(バイアス)全般の対処方法だと思います。

特に悪い情報を思い込む事に関しては、損はあっても得は無いんです。

今日のあなたの1日が確証バイアスから逃れる1日である事を願って。
読んでいただきありがとうございます!

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