悩みを細分化し、対応する~言葉は指針になる~

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感情

前回の記事、【悩みを頭から取り出す】の応用編が今回の内容です。今回は、その「紙に書きなぐった」問題点を更に細分化していくことで、その悩みを解決していければと思っております。「外に出した」その問題を更に「対処」していきます。

では、早速いきましょう!

前回のおさらい


まず始めに、前回の記事【悩みを頭から取り出す】記事の内容のおさらいをざっくりとしていこうと思います。

また、以前の記事を読んでいただいた方は次の見出しまで、読み飛ばしていただいて大丈夫です。いつも読んでくださってありがとうございます。

~ここから、次の見出しまで前回のおさらい~
私達の「思考」というものは「他の思考」と非常にくっつきやすいんです。
このくっつきやすさのせいで、私達は例えば「悩みと悩み」をくっつけてしまい、より大きな悩みである「嫌な塊」を作ってしまう事があります。

これがどんどんと大きくなっていくと、私達の脳の容量をどんどんと占有してしまい、気付いた頃には、少ない容量でそれについて考える羽目になります。

しかし、大きな容量を占めているその「嫌な塊」は大きいものなので、小さなほんのちょっとの隙間の考えでは、中々に対処が難しくなってしまいます。

大きくなってしまったその塊は、ひとつひとつの対処が違うはずなのに、それがあまりにも一致団結しているために、それとそのまま向き合ってしまっているんです。

これを対処するためには、その大きな塊を「頭の外に出す」必要があります。
そして具体的にそれを表現するためには、必ず「分類する」作業を通ります。

大きな悩みが分類される事によって、大きな1つとして向き合わなくてよくなり、以前より小さな悩みたちとなってくれて、その問題の根っこが見えてくる可能性は高まります。

そんな「外に出すために、分類する」事を手助けしてくれる、
とっても簡単な方法が「箇条書きで紙に書きなぐる」という事です。

書いていると私達の脳の「記憶の整理」が出来て、書きなぐっただけなのに、解決していないのにわりかしスッキリします。

という内容でした。

かなりざっくりとした内容なので、詳しい話が読んでみたいなって思った方は、下にリンクを貼っておきますので、読んでみるのも良いかもしれません。

さて今回は、その話をもう少しだけ掘り下げていきます。

誰かが悩んでいるとき、あなたならどうなぐさめる?


さてここからが今回の内容です。
ここからは皆さんが各々の悩みを書き出していただいた前提でお話を進めていこうと思います。
と言いたいところですが、自分自身の問題だと、始めは中々に向き合いたくないと感じるかもしれませんので、

ここではあえて「誰かが自身の悩みを紙に書き出したものを、私達が見ている」状態を想定して話をしていきます。

先ずは、正直者のAさんに、くっつきあって大きな一つの悩みになっているものを、箇条書きにして頭の外側に出してもらいました。

最近イライラする。過去の後悔がずっとあって、立ち直れていない。この先のお金の事が不安だ。などの内容を具体的に書いてもらったとします。

さて、ここで少しだけ考えていただきたいんですが、
こんな悩みを抱えていた人にアドバイスするとしたら、皆さんはどうするでしょう?

目の前で勇気を持って書き出したその内容を目にした時、その気持ちを潰してしまわぬよう、
おそらく多くの人は「大変な思いをしているんだね。」と気持ちを分かってあげた後、その内容を一緒に細かく見ていくと思います。

この一枚の気持ちが沢山詰まった紙を見て「それはあんたが弱いからだ!」なんていう人は、そうそういないんじゃないかと思います。

しかし私達は、自分自身と向き合う際には「それは私が弱いからだ!」と考えてしまいます。自分と敵対しようとします。
あんまりにも自分自身に良くない事を、私達はしばしばやってしまっています。

私達が自分自身にするべき事は、そうではなくて、あなたが誰かをなぐさめる時のように、自分自身をなぐさめてあげることです。まずは、「受け止めて」あげることです。

この大前提を忘れることなく、いよいよ本題の「書き出した内容へ、具体的な対処」をしていきます。

その紙に書かれたことは「救いたい誰か」の大切な気持ちだ


今回、本当は書き出した内容について、もっと具体的に箇条書きしていってご説明するつもりで記事を作成していきましたが、正直に言うと、小論文並みに長くなってしまったので、これは読む方が疲れてしまう、と判断いたしまして、要点での説明とさせて頂きます。至らない点がありましたら申し訳ないと思っております。

先ずは、紙に書き出してみてください。
この時点で、大きな悩みは細分化されるので、そこそこスッキリするものと思っていますが、ここから更に分けていきたいと思います。

まずは、「大前提」を思い出します。
箇条書きを書いた目的は「自分をけなす」ためではなくて、「正直に書いたその内容を受け止めてあげて、対処していく力を自らに与える」ためです。

感情的に「書いた」ものを、今度は客観的に「見る」んです。
誰かに接するような気持ちを持つと良いんじゃないかなと思います。

これで準備が整いました。
そのひとつひとつを見ていく際に、客観的な目線で「可変、不変」で分けていきます。

書いていただいた項目を、上から順に

「じゃあ、それは変えることが出来るものかな?それとも、変えることの出来ないものかな?」

という質問を投げかけていきます。

変えることができるものに関しては、「これからはこうしよう」という内容を
変えることの出来ないものに関しては「変えることが出来ないもの」と、追記してみると良いかもしれません。

ここでも注意点があります。
救いたい誰かが、例えば「何かにつけてイライラしてしまいます。」といわれた時、その誰かに対して「じゃあ、イライラしなければ良いんじゃない?」なんて言わないですよね。
きっとその誰かには「イライラしてしまう状態にまでなった、もっと別の根本原因がありそうだ。」と考えるはずです。

あくまで救いたい誰かを救うために、「救いたい誰かを救う視点」であってください。

これが上手く出来る様になると目の前の問題はどんどんと対処出来る様になります。

再び例えで申し訳ないですが、
救いたい誰かが「過去の大きな過ちをずっと後悔しています。」といった場合、あなたならどうしますか?

私なら「確かにこれだけの事があれば誰だって辛い気持ちになるよね。でもさ、これからはこれからの為に生きていいんじゃないかな?もう沢山後悔して頑張ったろう?」といってやります。

「変えられない過去についてはもうあなたは十分頑張った。これからは変えることの出来る今を生きても良いんじゃないかな?」といってやります。

また、「未来に不安を感じます。」といった場合、
私なら「確かに未来がどうなるか不安だね。でもさ、まだ間に合うんじゃないかな?だって未来はまだ決まってないもん。【変えることができる】んだよ。大丈夫、まだ、というかいつからだって間に合うから。」
と、こういってやります。

このような感じで自分自身の気持ちを見ていきます。

つまりはなにが良いたいかというと、
その一枚の紙に書かれた、一所懸命に気持ちを込めて書いたそれは、
「あなたが一番救いたいと心から願っている、助けたい誰か」なんです。

だとしたら、喧嘩をする理由がありません。けなす理由もありません。その素直な気持ちを私達はただただ、できるだけ悩んでしまわぬよう、行動させてあげるんです。

あなた自身であなたを救い出す事が出来る、人生を変えてくれるかもしれない「たった一枚の紙、だけども正直な気持ちが書いてある一枚の紙」なんです。

たった今、目の前でそれが実現されようとしています。
その「救いたい誰か」を、救ってあげてはくれないでしょうか?

このように紙を使って自分の思考を客観的に「俯瞰(ふかん)」できるのは人間のみです。それを言葉で対処できる生き物も人間だけで、その悩みから抜け出し「ユーモア」を楽しめるのも、やっぱり人間だけなんです。

だとすれば、それを最大限使って言ってやりましょう。


また、その他の具体的な対処法は私の他の記事に記してあります。
ご参考になるかは分かりませんが、ご参考になる事を願っています。

またもし、悩みから抜け出した際には、今とは全く違う世界が待っています。
前回の記事、また、今回の冒頭でもご紹介したとおり、
「その思考と他の思考はくっつきやすい」んです。
それは悩みだけじゃなくて、悩みから脱するひとつひとつの方法も、楽しいという思いも、互いにくっつきあいます。

次第に楽しいや嬉しいや心地よいという思考はくっつきあって、1つの大きな「良い塊」を作り上げてくれます。ここまでくると、比喩表現では無くて、脳機能が回復、改善する事によって「視界が広くなり、頭がスッキリする」んです。


更には外からの「5感による経験」自体もその「良い塊」とくっつきたがるので、そこから始まる、見たり聞いたり触ったりという経験は、今までとは全く違ったものへと変貌します。とにかく心地いいんです。

そんな世界が待っています。
嫌な事がまったくなくなるわけではありませんが、もうすでにそれは乗り越える事のできるものになっているはずです。

誰かを幸せにしたかったなら
先ずは、あなたから幸せになってください。

今日のあなたの一日が「一枚の紙によって救いたいあなたを救う」一日である事を願って。
読んでいただきありがとうございます!!

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