目は見るべきものを見ている

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雑学

今回は、「目」についての話です。私達が見ているものは目による情報ですが、意外と曖昧な反面、超高性能である事をご紹介します。性能が良いから曖昧で、曖昧だから性能が良いんです。

では、早速いきましょう!

私達の目は曖昧


私達の得る情報は、目によるものが約8割を占めていると言われています。
しかし、その視覚による情報は、おそらく多くの人が「ビデオカメラのように全て鮮明にその情報を捉えている」と思っているかと思いますが、実はそうでは無いんです。

目による情報は、簡単に言うと
「重要な情報だけを拾い上げ、そうでもなさそうな情報は無視」するように出来ています。

今、ありがたい事にご自身の手を使ってスマホやPCで、この記事を読んでいただいていると思います。
例えば、その使っている「手」をじっくり見てみると、
・生命線がどこまで伸びているか
・爪が長いか、短いか
・手の甲の怪我はどの指の付け根にあるか

言われてみないと分かりません。
こう書いている私自身も分かってません。笑
いつも目に入っていて、何度も見ているはずの手の形が、私達にとってはさして重要では無いためにこんな事が起きています。これが「そうでもない情報を無視」している、目の特徴です。

私達の目は超高性能


反面、突然飛び出してきた子供や、身に起きる危険には瞬時に反応し、避ける事が出来たりもします。
重要な情報はすぐさま拾い上げます。

また、友人や家族とどこかで待ち合わせした際に、沢山の人の中から簡単にその友人や家族を見つける能力も備わっています。よく考えるとものすごい事です。瞬時に識別し、認識する。私達の目は曖昧だけど、超高性能です。


私達の祖先は今よりずっと危険な環境に身を置いていました。その過酷な自然環境の中でいち早く仲間や危険を察知し見分けられなければ、一瞬で食べられてしまう。瞬時に判断できるのはそんな環境下で何百万年と生活してきたためです。

この結果、無限ともいえる選択肢を1つに統合し、瞬時に判断するための情報を選りすぐっている私達の目は
「重要な情報だけを拾い上げ、そうでもなさそうな情報は無視」と言う機能が備わっています。

科学でも追いつかないほどの性能


この無限の選択肢を1つに統合し、選りすぐる「目」の能力は、現在の科学で持ってしてもかなり謎が多いんです。

あまりにも高次元の機能を私達は当たり前に使っているんです。
私達は、目に入ってくるその人を100%でその人だと判断するだけでなく、仕草やその他のなんとなくの情報で、男性か女性か、若者かお年寄りか、更には調子が良さそうか悪そうか、機嫌が良いか悪いか?などまで分かってしまいます。

瞬時に判断するのは生き物だけじゃありません。

例えば
私達の目の前に「木彫りの熊の置きもの」があったとします。
この時、私達の脳では、驚くべき速度で

【目の前に熊がいる。これは木で出来ているようだ。動きもしない。何かくわえているな?鮭か!これも木で出来ているな。どうも小さい気がする。これは置物だ!危険は全く無い「木彫りの熊の置きもの」です!私さん!】

こんな事が瞬時に起きています。更に言えば、その場所の明るさはどうか?それぞれの色は何色か?それがどこに置いてあるか?なども含めて、周囲の危険に常に目を配りながらも、100%それが「木彫りの熊の置きもの」だとやってのけます。

では、これが最新鋭のコンピューターと比べると私達の目はどうなのでしょうか?

コンピューターVS私達の目


最新鋭のコンピューターは人間の目にとって代われるのか?というと、全くもってできません。

例えば、人を検知する識別用の最新鋭のコンピューターが目の前にあるとします。
そのコンピューターは
「今、目の前にあるその物体が人である確立は70%です!」
くらいの精度で認識するのが現代の最新鋭のコンピューターです。性別はギリギリ、怒っているかどうかなんて分かりません。
また、感情を読み取るコンピューターは感情を読み取る事には長けていますが、それがそこにいる人か?写真か?は分かりません。

私達の目から見た場合、「どう見たって人だろ!」と思う事をコンピューターは複雑なパターンから導き出して、何とかこなしている状態です。

つまり私達が当たり前にやっているこの瞬時の判断は、コンピューターからしてみれば、「魔法デスカ!?」と思うレベルなんです。

どうしてコンピューターが人間の目から入った情報を瞬時に判断する事を再現出来ないかというと、目から入ったその情報が脳の中で実際にどういう動きがあって判断しているか?が大まかにしか分かっていないためです。

脳のほとんどの部分に言える事ですが、現代の脳科学を持ってしても「入り口と出口は分かるけど、肝心の迷路の中身が部分的にしか分からない」のが現在の科学なんです。

私達が当たり前にやっている事は、超高性能な目と脳の仕組みあってこそ出来ている事を感じていただけたらと思います。

こういったものを知るたびに「命のすばらしさ、凄さ」をあらためて実感します。
当たり前の日々は当たり前では無いんです。失ってはじめて気付く事はとても多いですよね。

今日のあなたの1日が「目の凄さ」を知る1日である事を願って。
読んでいただきありがとうございます!!

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