その印象は変えることが出来る

スポンサーリンク
感情

今回は、行動経済学で言われている「ピークエンドの法則」をご紹介します。ノーベル賞を獲得し、知る人ぞ知るダニエル・カーネマンさんが提唱している心理です。誰にでも当てはまるものでありますが、今回の心理は悪いものでは無いのでその心理を修正するような内容では無く、利用していく内容となっています。自分を理解して、より「いい日だった!」と感じることが出来る。そんな話になっています。

では、早速いきましょう!

ピークエンドの法則とは?


「学生時代の楽しかった事を思い出してください。」と言うと、皆さんはどんな事を思い浮かべるでしょう?
学園祭だったり、友達といったカラオケだったり、恋愛関係の方もいらっしゃると思います。
私の場合は、陸上の大会で優勝した記憶なんかが浮かんできます。反面、成績が思うように振るわなかった事も記憶にちょっぴり残っていたりします。

こういった「楽しかった」もしくは「悲しかった」ものを決定づけるのは、誰もがある法則によって印象として残しています。

それが「ピークエンドの法則」です。
ピークエンドの法則とは、まさにその名の通りで、
最も感情を伴った(ピーク)事と、その記憶の最後の印象(エンド)によって、その記憶の全体的な印象が決まる。」というものです。

ある研究例では
1つのグループ(Aグループ)に騒音を聴き続ける状態でいてもらって、その不快感を評価してもらいました。
そしてもう1つのグループ(Bグループ)には、同様の騒音を「同じ時間」だけ聞いてもらった後、少しだけましな騒音をその後に追加で聴いてもらった場合、不快感の評価は最初のグループよりも低くなる事が分かっています。

もう1つのグループ(Bグループ)の方が結果的には長い時間騒音にさらされていたにも関わらず、不快感は始めのグループよりも少なく感じたんです。
ピークは一緒だけどエンドはいくらかましに感じたために、このような結果になりました。

つまり時間が長かろうが終りが少しだけでも良くなれば、その印象もまたそちらに引っ張られるんです。
これを「持続時間の無視」といいます。私達はその時間が長い事は後になるとそんなに重視しないようです。

ここから少し具体的な例で「ピークエンドの法則」について触れていこうと思います。

ピークエンドの法則の具体例


例えば
数々の功績を残し、惜しまれながら現役を引退したプロ野球選手がこぞって「最高の野球人生でした!」というのは、成し遂げた事がピークとして記憶に色濃く残り、辛かった練習はかき消されます。

または、前々から食べてみたいと思っていた人気のラーメン屋さんで、行列に並んでそのラーメンを食べた時、残る印象は長い時間並んだ事では無く、それを食べて「美味しかった!」という記憶ですよね。ピークもエンドも「美味しいラーメン」を食べた最後の印象に向いています。

これらの具体例から見えてくるものがあります。

それが、
「ピークは移動する事があり、それをエンド(終わり)に来ることもある」という事です。

これを利用しない手はありません。要は、ピークを新たに作ってやれば、その印象はたとえ悪いものであっても変更可能だという事です。

ピークを操作せよ!


例えば辛い過去があったとした場合、ピークはその辛かった時。そしてエンドは「今現在」という事になります。

辛い過去については、過去に起きてしまっているので動かす事が出来ません。
しかし、その「辛い」という印象については、私達が気持ちの整理をする事が出来、新たなエンドを設定する事が出来れば、その印象自体も変わってしまうんです。

またたとえ長い期間悩み続けていた事だとしても、私達は長さよりその大きさを重視するので、今から更新は可能なんです。

私達は今を生きています。

月並みな言葉かもしれませんが、これは動かしようの無い事実です。今は常々更新可能です

過去の後悔による不安は、脳が「危なかったね。辛かったね。」と教えてくれているんです。ちょっとだけその信号を出しすぎてしまうところがありますが、本来は私達を苦しめるためのものでは無いんです。

少しだけおっちょこちょいな脳に教えてあげるんです。

「あの時は辛かったけど、これからは大丈夫だからね。」と考えてあげる事で、不安を出していた脳は少しずつ着実に私達に従ってくれます。

そして少しずつその辛い過去の印象が今の私達の考えに押され始め、ピークは「今」へと動いていってくれます。

そうなったなら、不安を出していた脳は安心して「もう大丈夫なんだね。そっか、じゃあ安心していってらっしゃい。」と送り出してくれます。

必ず脳は変化します。
だから、安心して幸せに飛び込んでください。
そのエンドは今から作る事が出来るんです。

また、一日の終わりに好きな事、してみてください。
楽しい事、してみてください。
楽しかった事、思い出してみてください。

今日の良いことを思い出すなどは、
心理学でもかなりの効果が立証されています。
寝る前の時間をあなたにとって一番穏やかな時間にしてみてください。

不思議なもので、私自身がこういった発信をする毎日を送るようになった時、自分自身にも大きな変化がありました。
夢にまで幸せなことが起き始めているんです。

全く知らない人を夢の中で助けたりしてるんです。
あれだけ悩んでいたのに、人って変わるもんですね。
自分を信じて突き進んだ結果、自分でも思いもしなかったくらい、変化が確かにあったんです。

嫌なピークがあるなら、エンドに新たなもっと大きなピークを作る。
大変な道のりでしたが、不可能ではありませんでしたよ。

今日のあなたの一日が「ピークをエンドに持ってくる」一日である事を願って。
読んでいただきありがとうございます!!

タイトルとURLをコピーしました