怒りの仕組みを脳科学から理解しよう~脳と怒り~

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感情

今回は、怒りの仕組みを理解して、イラっとした感情はどのようにすれば少なくなっていくのかをご紹介します。

では、早速いきましょう!

怒りの生まれ方


嫌な事や理不尽なことがあると、多かれ少なかれ私達は「イラっと」してしまいます。
私達は、
・自分の意思に反するような意見や物事に遭遇した時に
・心の余裕が無い状態で、予想外の事が起きた時に
怒りという感情を抱きます。つまり自分のコントロールできないものに対して不快な気持ちを抱くことによって引き起こされます。心に余裕が無い時は、特に湧き上がってきます。

怒りの仕組み


では、「怒り」は具体的にどういう仕組みで起きているのでしょうか?
怒りは、私達の意に反するような出来事が起きた際に、主にアドレナリンが分泌する事によって引き起こされています。

怒りは数秒間、約5~6秒の内にで一気に「ドカン!!」とアドレナリンが分泌します。

この「ドカン!!」がこみ上げる怒りです。
そしてこの「ドカン!!」実は長く続かないんです。
一気上がり切った後すぐに少しずつ下がり始め、大体30秒~40秒でかなり落ち着いてくれます。

これが「怒り」の仕組みです。
つまり、怒りは感情の中でもかなり短い時間で作用するものなんです。

そう言われても、私達の知っている「怒り」の感じ方と比べると、なにか違和感を覚えませんか?
実際には、もっとずっと長い時間怒りを抱えている時がありますよね。
本来40秒ほどで落ち着くはずの怒りが長く続いてしまっているように感じられる事があるのは何故なんでしょうか?

怒りが長く続いてしまう理由


怒りが長く続いてしまうその理由は、本来短い時間で収まるはずのものに、私達自身で「怒りの連鎖」を起こしてしまっているからです。


具体的に言うと
・約40秒で落ち着く前に、またその事を思い出し、連続した怒りになっている。
・嫌な記憶になっているため、思い出すたび「怒り」が帰ってきてしまう。

これが原因となっています。

怒りの対処方法


じゃあ、私達は「怒り」を感じたらどのように対処したら良いんでしょうか?

結論から言うと、その怒りを客観的に認識する事です。
私達の感情は言語化された情報にめっぽう弱いんです。心理学でも、自分の感情を客観的に認識するのは大きな解消効果があるとされています。
「今、私さん、怒っているな。この怒りはなにが原因で、どのくらい私に影響があるんだろう?」
と客観的に捉えてみてください。
怒りの原因に対して、言語化する事である程度落ち着く事が出来ます。思考の言語化は何度もやる内にどんどん上達する、誰でも習得可能な技術です。
怒りの連鎖を起こさないためにも、言葉によってその怒りを読み解く事が大切です。

「怒り」を抱きやすいのは短気なのか?


常にイライラしてしまうのは短気なのでしょうか?

個人的な意見を言うのであれば、短気ではありません。「怒り」の感情は、誰もが抱きます。怒りやすいのではなく、怒りやその他の感情と向き合う方法を今まで知らなかっただけです。気質ではなく、経験に恵まれなかっただけです。更に言えば、心に余裕を持つことが出来ない理由や環境があっただけです。

どんなに優しい気持ちを持っている人でも心に余裕が無ければ、好ましい判断は出来ないものなんです。

私達自身を責めるのでは無く「今、確かに怒っているな」と受け入れる事が大切です。
客観的に見て受け入れる事が出来れば、脳に情報を明確に教える事ができ、次第に怒りは収まっていきます。大切なことなので再び言いますが、感情は言語情報に弱いんです。感情を表に出すかどうかの判断は言語を扱う脳の部分が担当しています。言語化することでその判断能力を高めることが出来ます。

怒りの対処より大切なこと


今回は怒りに対して、その怒りが湧き上がってしまった際の対処をご紹介しましたが、本来であれば最も大切な事は「怒りを抱かない環境を選び、怒りを抱えないで済む考え方を知る」事です。
つまりは起きてしまった感情にアプローチする事は大切な事ですが、起きないような日々を目指す事がもっと大切な事だと思います。

私たちがその気になれば

私達の環境は私達で選び、勝ち取る事ができます。
私達の考え方は私達で学び、知る事が出来ます。

私は自分を短気だと思っていましたが、考え方を知らない上に、心に余裕がなかっただけでした。
学び、知るために行動した結果、今では「怒り」を抱く事も随分減りました。自分でもびっくりするくらいです。
私達の脳はかなり環境や考え方に左右されやすいんです。自ら選択する事で必ず変わっていくものです。

今日もあなたの一日が穏やかである事を願って。
読んでいただきありがとうございます!

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