完璧が存在しない根拠

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生き方

こんにちは!幸せマンです。
今回は私達が完璧に生きられないのは、脳の構造上仕方のない事だということをご紹介します。悩みや苦しみがある反面、嬉しさや楽しさがある。そんな人間らしさの理由に迫りたいと思います。

では、早速いきましょう!

脳は高性能ではあるけど結構いいかげん


私達人間の脳は他の動物と比べても、超高性能なイメージがあると思います。事実、何かを考えたり、言語が操れたりと優れた一面がありますね。無数の選択肢を統合して意思決定や行動が出来る。まさに奇跡の産物だと思います。

しかし、脳の構造を理解していくと、ある事実に行き着きます。
それは「脳は間に合わせだらけで洗練されていない」という事です。

何億年もかけて進化を繰り返し、進化をするたびに元々あった機能を「転用」し、使いまわしているんです。

いくつか例を挙げますと
・心の痛みと身体の痛みを感じる脳の部分は一緒
・苦みと嫌悪を感じる脳の部分は一緒
・ニューロン(何かを感じたり、行動したりと、その情報を送る神経回路)の精度があんまり良くない。精度を上げるのは難しそうだから、数を増やそう

その他にも沢山ありますが、結構いいかげんに出来ています。

このように転用を繰り返す事には、理由があると思います。それは、進化の都合上、何も無い「無」の状態から新しい機能を作り上げるより、今あるものを利用した方が圧倒的に開発のコストが低いからなんでしょう。

「もうあるじゃん!」の繰り返しで進化をしてきた私達は、そもそも完璧とは程遠い仕組みを使って暮らしています。

完璧では無い脳を使っている


完璧にこなそうとしている人ほど、相当な苦労しています。完璧でない脳を使って満点を目指しているからです。
私達の考えは脳によって統合され、判断しています。しかし、この統合には高性能の脳を持ってしても、世界はあまりにも複雑で対応が追いつかないんです。

つまり、高性能な脳であっても、目の前の情報が多すぎて「基本的にはよく間違う」ように出来ているんです。その性能がいいために、何でも完璧に出来そうと思ってしまうのもあると思います。

また、脳の機能を見ていくと下にあるほど古くからある脳で、上にあるほど新しい脳になっています。私達が考えを巡らし、判断しているのはかなり新しい脳の一部です。

出来て間もない、歴史もまだ浅い新しい脳ですから、私達がよく間違いを起こすのは必然といって差し支えないんです。
もし、この新しい部分が何億年か先に完成されたとしたら、そこに今のような人間らしさは無く、ただ合理的な判断の基、ただ生きていくだけの味気ないものなんじゃないかって思うんです。
ただ目の前にある出来事を淡々とこなすだけになると思います。そこにはきっと悲しみは無いでしょう。しかし喜びもまたありません。

完璧じゃないからこそ


だからこそ、今ある人間らしさ、間違いやすさを否定するんじゃなくて、皆で認め合う必要があるんだと強く思います。
私達はひとりで生きられないほど弱いです。しかしその弱さがあったからこそ、集団で暮らし、温かみを感じながら生きる事ができているんです。

人は誰かの気持ちが分かる、「共感」を持って生まれています。誰かが助けられた姿を見て、まるで自分のことかのように心温まるのは、この能力が備わっているからです。共感できるからこそ、一緒にいたい、と誰かに寄り添うという事が出来ます。

今の私達に必要なのは「一人で完璧に生きる」ことではなく
「よく間違うことを皆で認め合って生きる」ことです。

自分の失敗も、誰かの失敗も認め助け合った方が生物として自然です。
今まで私達の祖先はそうしてきたんです。争いの回数より、助け合い、共生する数の方が多かったからこそ現代に至っています。私達に出来ない理由がありません。

「よく間違う」という不合理を認め、その上でめいいっぱい生きる事が自然なんです。
事実、誰かを非難すると自分が苦しくなるのは「共感」によるところだと感じています。

ありがたい事に私達の脳は今の考えをどんどん取り込んでくれる柔軟性も持っています。進化の途中だからこそ変化の余地が残されています。
一度性格が歪んでしまったとしても、そこで「はい!終わり!」とならないんです。

私自身が、性格が歪みに歪んだものの1人でした。
自分も嫌いで、誰かも信じない、社会の為に、なんて考えられないくらいでした。
間違えるのが嫌いで、見栄っ張りだった自分を一番嫌っていたのは、間違いなく自分自身だったと思います。

でも、あまりに悩みすぎて視野が狭く、自分を嫌っていたのは、私自身が自分と向き合おうともしなかったからです。

誰かが変えてくれることを願っていながら、誰かを憎んでいました。
しかし、自ら重い腰を上げてからは早かったんです。

自分を認めた先に明るい未来が待っていました。誰の力でもなく私の力で這い上がりました。
自分を変えられるのは変えようと決心した自分だけです。他の誰でもない自分だけなんです。やってやりましょう。過去の自分に「あの時はこうだったけど、今はこんなにも幸せだよ。」と見せてやりましょう。

どうだ!といわんばかりに思い立ち、今から示してやりましょう。

今日のあなたの1日がよく間違う脳を知る1日である事を願って。
読んでいただきありがとうございます!

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