今回は、私達の中には「心の壁」が存在している場合があって、それを取り除く事でもっとずっと楽になっていくと言う話をご紹介したいと思います。この「心の壁」については悪い影響はあっても良い影響と言うものは全く無いといって良いものです。今回は心理学的な要素をメインに脳科学的な要素も少しだけ取り入れてみていこうと思っています。
では、早速いきましょう!
心の壁とは?
日頃私達は、沢山の仕事や家事をこなしては、これまた沢山の色々な思いを感じながら暮らしています。
そんな中でも、どこか心の中で
「どうせ頑張ってもなぁ。」
「こんな環境では、楽しく暮らすなんて出来っこない。」
と感じてしまうことってありませんか?
私も以前もこのような考え方をしていました。
特に、私の場合は
「あの人がいなければ。」
「こんな状態では前に進むなんてできっこない。」と
そう考えていた時期がありました。
皆さん様々な悩み事を人それぞれ抱えていらっしゃると思いますので、一概には言えませんが、少なくとも私の場合は
「自分に向き合うのが怖く、周囲のせいにしては、反面、周囲がどうにかしてくれる」と願って毎日を過ごしていました。
ただ、周囲がどうにかしてくれる日なんて、残念ながら私の元にはやってきませんでした。というより、きっかけを与えてもらえても自分が気付かない事には、自分をどうにかすることは難しいという事にこの時は気付かなかったことが一番の原因だったと思います。
私達は、「できっこない」という思いが生まれてしまうと、
どうせ頑張ってもという気持ちが脳の神経レベルでストップをかけてしまうことがあります。
つまりは自分の中で「心の壁」を作ってしまい、それを乗り越えるための気持ちを自分自身で奪っていたんです。
心理学ではこの状態を言い表すような言葉が存在していて、私は見事にこれに当てはまりました。
固定と成長のマインドセット
心理学において、自分の中で「心の壁」が出来てしまう考え方に、とある名前が付いています。
それが
「固定のマインドセット」です
固定のマインドセットとは
世の中は才能や性格で決まっていて、自分がどれほど頑張ったところで変わる事は無いと考える事です。
確かに才能や性格というものは、なんとなく私達のイメージで遺伝と関連付けられたり、子供の頃の身体的能力や特徴などに関連付けられて、目に見えない部分まで、あたかもすでに決まってしまっているように感じてしまいます。
しかし、仕事の才能に関して言えば、それは才能では無く、知っているかどうかの差だったり、経験の積み重ねである場合がほとんどです。
性格というものも遺伝でカッチリ決まるものではなくて、環境や考え方を変えるだけでもかなり変化してくれるものです。そしてそれはいつからでもです。
引越しを気に、周囲の環境が変わりその人自身が明るくなった。考え方を変えただけで辛い過去でさえもその印象が変わったなど、無い話ではありませんよね。
むしろ、「できっこない。」という考え方をする事自体が、私達にストップをかけてしまっています。
だったら、その反対を目指してあげれば良いんです。
実際に「固定のマインドセット」の反対を表す言葉もあるんです。
それが
「成長のマインドセット」です。
成長のマインドセットとは
今の能力は至らないかもしれないけど、やり方次第では変わっていける、成長していけると考える事です。
※心理学者ドゥエックが提唱したこの「成長のマインドセット」は、特にアメリカでは一大ブームが生まれました。しかし、最近科学界に大きな問題として横たわる「再現性の危機」によって、再現された結果、「効果は見られたものの、再現で得られたのは、より小さな効果だった」ことが指摘されています。つまり一部の人には確かな効果が見られたが、全体的な変化としてはそこまで大きなものではなかったようです。おそらくは「やれば出来る」という気持ちに至るような、人の気持ちを変化させる導入としては、私達が奮い立つような「きっかけ」としては、もう一押し(より具体的な方法論)が必要なようです。もう一押しについては、これ以降の内容を見ていただくか、もしくは私の他の記事を見ていただくか、または全く別の何かでも全然いいんです。これを読んでくださっている方に、期待させてしまったことを謝罪しつつも、それでもそんな方々が、心穏やかに過ごせる日を願っています。本当にごめんなさい。
私が泥沼のような思考から少しずつ抜け出す時に大切にしていたのは、至らない部分も含めて、それを改めて認識していく事です。
私自身もできっこないという「心の壁」を作っていました。
変わっていきたいという気持ちもありながらも、やっぱり無理だやっぱり出来ないと毎日苦しんでいた一人です。
ですが、その壁の取り除き方を知らなかったのだと思っています。
「こんな自分でも出来るかもしれない。」
そう思ってからは、大きな変化に関してはそんなに時間は掛かりませんでした。
心の壁は自分で取り除き、歩いてみたらちゃんと道があったんです。
意を決した先には、ちゃんと道があって、しかもそれが今までより遥かに安全な道だったんです。
現実は融通がきく
私達が今目の前にしている現実とは、今までの経験を基に脳が解釈を加えた世界なんです。
つまりは、脳の解釈を変えていこうとさえすれば、現実の印象も随分変わってきます。
例えば
今ある環境について
「こんな境遇だからいけないんだ。」と考えるのか
「今確かにこんな状態だけど、自分はこの中でなにが出来るかな?」と考えるのかで随分違います。
また、
不機嫌そうな人との会話をした時
「何であんなに怒っているんだろう?」と考えるのか
「何か嫌な事があったんだな。」と考えるのかでこれも随分変わってきます。
環境やだれかのせいにして、上からつまむようにこの世界を見るのか?
はたまた、環境や自分の可能性を信じて、下から救い上げるようにこの世界を見るのか?
世界や現実の見方や捉え方はたった一つでは無いんです。
同じ事柄が起きても、その捉え方によって悪くも見ますが、良くも見えてきます。
つまりはその現実でさえも、捉え方を変えてあげれば融通がきくものなんです。
私達にとってどちらが良いかと言えば、間違いなく後者です。
負担が少ないうえに、世界が明るく見えてきます。自ら負担を増やす必要はないし、もし負担であれば捉え方次第で、その負担は減らしていくことが出来ます。
脳に「こう見ると世界って明るいんだよ」と教える事が出来るのもやっぱり私達自身の力によってなんです。
ひとつひとつ少しずつ捉え方を変えてあげれば、
家に帰るのが楽しくなり、ご飯は美味しく感じたりなどその印象は変わっていきます。
私自身が毎日辛かった朝も、今ではその見え方が変わっています。
条件をそろえて「えいや!」と踏む出すものでは無く、
たった一つの気付きから、それが広がっていき、その結果全体に影響していくものです。
たった一歩が自信となり、また次の一歩を踏む出す勇気をくれるんです。だから始めるのは、今がいつだってベストです。
できっこないという心の壁を取っ払ってやりましょう。
今日のあなたの一日が「成長のマインドセット」で「心の壁」を取り除く一日である事を願って。
読んでいただきありがとうございます!!