脳の予測屋!小脳とは?

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雑学

今回は、脳の予測屋ともいえる「小脳」についての話です。私達が当たり前にやっている日々の動きは、この予測屋さんの助けがあってこそなんです。雑学的な内容になっていますので、楽に読んでいただけたらと思います。

では、早速いきましょう!

小脳は予測してくれている


脳には沢山の情報があります。
私達が比較的転ばず、難なく歩き、簡単にものを掴み取れるのは「小脳」のおかげであるところがかなり大きいです。

例えば、
コップを掴む時、当たり前のように簡単に掴む取る事が出来るのは、小脳のおかげです。
これは予測屋である小脳が「この動きは予測どおりか?」を測ってくれているためなんです。

もう少し具体的に言うと
目や耳などの5感からの情報を頼りに、そのコップがどこにあるかを他の脳部位で瞬時に判断しています。小脳はこの情報を頼りに、私達のやりたい通りに予測してくれています。
目の前のコップを取りたいなと思った時、小脳は
「肩の筋肉で腕を支えてください。腕の筋肉を使って腕を伸ばします。ヒジの角度はここであっています。そのまま進んで。手首の位置はこっちの方がいいです。そうです!指を開いて、力はそこまで必要なさそうです。今掴んでください。」

このような予測をしつつ、いやむしろもっと複雑に予測をしてものを掴み取っています。
そして、コップを口に運んで、のどを潤す際にも再び複雑な予測をして、口へと運んでくれます。

私達がそこまで意識せずとも、目の前のコップを手に取り、口に運ぶという過程は私達が考えている以上に、意識できないの部分に助けられています。

また、自分をくすぐった時に「くすぐったい!」とならないのは、「その動きが予測どおり」だからです。つまり、指の動きは自分自身がある程度、把握できているものだから、くすぐったくないんです。

今「コチョコチョ」と、自分自身をくすぐってみた方はとても素直で素敵な方だと思います。笑

予測屋もミスをする?


しかし、私達はたまにコップを掴み損ねる事がありますよね。コップを掴み損ねて、中身を盛大にこぼしてしまった経験は誰しもあります。

これは、今までの私達に合わせ、予測をしてコップを取ろうとしたけど、私達に微妙な身体の変化が起きたためこぼしてしまう事があるためです。

小脳は今までの経験から予測をしているので、今現在の私達の身体にまだ順応できていない事もあるんです。

それでもこの身体の変化に小脳は再び順応しようとします。
次こそは、私達のしたい事を失敗しないように予測を更新し続けます。

この失敗からの順応、修正の機能が私達の味方としてずっといてくれています。

これ以外でミスをする事が考えられるのは、わき見していて情報が足りないということもありますよね。笑

予測するための現在の情報が足りなければ、上手い事予測も出来ないんです。

小脳を損傷した場合


日頃から小脳の予測に助けられているんですが、例えばこの小脳が何らかの損傷を受けた場合、日常生活でさえ難しいものになります。

歩き方がぎこちなくなったり、目の前のものを取るだけでも、沢山の意識を巡らせる事になります。

また、かつては運動機能の予測のみをしていると考えられてきた小脳ですが、最近では、言語や、空間把握、瞬時に知覚する能力にも関係している可能性があるとされています。

様々な手助けをしてくれている
縁の下の力持ちが「小脳」なんです。

問題があれば柔軟に対応し、すぐさま修正を加えてくれる小脳の働きは、ある種私達も見習うところがあるんじゃないかって思うくらいに、高い修正能力を持っています。

今回は雑学のような話でしたが、こういった1つ1つの機能を見ていくと
私達の当たり前の日常は、当たり前にあるものじゃないんだなぁと感じたりしたのでご紹介しました。

私達自身の身体1つ見ても、沢山の見えない支えがあって成り立っていると思うとなんだかいいな、と思うんです。やりたいことを助けてくれる機能を私達が気付かれる事も無く、懸命にサポートしてくれています。

今日のあなたの一日が「小脳」を知る一日である事を願って。
読んでいただきありがとうございます。

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